[メイン] GM : <あらすじ>
あなたたちはNPC「長慶寺友哉」のコンサートに誘われた友人である。天才ヴァイオリニストの友人の晴れ舞台を見るため、
各々の期待を裏切らず、コンサートは終了するーー間際に、停電がおこる。復旧したときには、ホールにいたあなたたち以外の観客がすべて消えていた。異世界となった音楽ホールから、果たして主人公たちは抜け出すことができるのか。

空っぽのホールに、ヴァイオリンの音色がじっとりと響く。

[メイン] GM : 【序章⓪】
「Nemophila管弦楽団」が近くのコンサートホールで演奏会を開くということを主人公は知っている。
「Nemophila管弦楽団」は最近テレビで紹介された”天才ヴァイオリニスト”「長慶寺友哉」を筆頭に、実力のある若手音楽家が集っている。
今回の演奏会ではブラームスの交響曲第1番の第2楽章が目玉で、その終盤で「長慶寺友哉」のソロが予定されている。
→序章①へ

[メイン] GM : 【序章①】
あなたは友人「長慶寺友哉」のコンサートに誘われ、そのコンサートにやってきたところだ。あなたは最前列の席に座る。ブラームスの交響曲第1番の第2楽章終盤では、彼のヴァイオリンソロが挟まれる。普段の大人しい姿とは対照的に堂々と演奏する姿に感動を覚えるかもしれない。あなたは大いに満足して、舞台に立って礼をする友人に最後まで拍手を送り、その背中が舞台袖に消えるまで見送る。

さあ帰ろう、と腰をあげたところで――
→序章①ウラへ

[雑談] system : [ 夏彦 ] ツナガリ : 0 → 2

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 欠けた心は、もう、戻らない。

[メイン] GM : 割れたガラスが戻らないように。

[メイン] GM : その心を埋めるには──────

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 《骸骨の演奏会》

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 長慶寺友哉 : 「今週の週末にコンサートがあるんだ」
「よかったら、どうかな」

[メイン] GM : あなた達の友人、長慶寺友哉に誘われ、コンサートホールへと来た。

[メイン] GM : 彼は「Nemophila管弦楽団」の花形ヴァイオリン奏者であり、ちょっとした有名人でもある。

[メイン] GM : 人だかりも多く、あなた達は長慶寺と、その所属する音楽団の名が知れ渡っていることを改めて認識したことだろう。

[メイン] くらり : ぱたぱた、とPC達の元に走ってくる音がする。

[メイン] ロック : 「は、はは……いやぁ、こんなところ来るの久々だなぁ……」

[メイン] 夏彦 : 「こういう場所ではあまり走り回るものではないよ」

[メイン] メイシア : 「いやあ……ちょっと緊張しちゃいますね」

[メイン] くらり : 手をぶんぶん、とせわしなく振り到着する。

[メイン] 雪音クリス : 「おせぇ、待ってたんだぞ?」

[メイン] くらり : 「はぁっ、はぁっ……ご、ごめんなさぁ~い!」

[メイン] 雪音クリス : 「謝んなくていーんだよ、オラ。まず深呼吸しろ」

[メイン] くらり : 夏彦、クリスに向かってそう謝る。

[メイン] ロック : Nemophila管弦楽団、友人に誘われて来たは良いが、正直に言えば、こういうところは余り得意ではなかった。聞いたことのある音楽なんて、だいたいが有名な洋楽化、誰でも知ってるポップミュージックばかり。

[メイン] くらり : …くらりのいつもの遅刻だ。
毎度友達同士で集まるときは時間より早く来ることはない。

[メイン] メイシア : 「ええ、ええ……落ち着いて。誰も怒りませんから……」

[メイン] くらり : 「う、うん!すーはーすーは…!」

[メイン] ロック : 無論、一流ヴァイオリニストの彼の偉業を知らないわけではない。だが、それに対して……相応しい耳と感性を自分が持っているかどうかといえば、話は全く別だ。

[メイン] くらり : 怒られないなら、よかった……
迷惑かけてないってことだもんね、大丈夫!

[メイン] 夏彦 : 「まだコンサートまでには時間がある。そこまで急がなくてもいいさ」

[メイン] ロック : 「……い、いやぁ、緊張しちゃうよねぇ? は、ははは……」

[メイン] 雪音クリス : 「いつもどーりの遅刻だけどよ、お前。時間にルーズな割にいっつも急いでるよな」

[メイン] くらり : 「うん、ゆっくりする!」
「……緊張もしてるけど、その分楽しみだよ!」とロックの方を向いて。

[メイン] メイシア : 「やっぱり、人が多いとどうしても……ですね。でも、こうして集まるといつもの空気って感じで、ちょっと落ち着けました」

[メイン] ロック : 「ならよかった、俺も朝は実は電車に遅れて、ここタクシーで来てるからね」

[メイン] 雪音クリス : 「その努力をもっと楽になれる方向に使えってんだ……おら、水!」
買ってきたペットボトルをくらりに放る

[メイン] ロック : 「くらりちゃんと一緒だ、ははは」

[メイン] くらり : 「だって、友哉くんの演奏って聞いてみたかったし……っわわ!」
ペットボトルを受け取り。

[メイン] ロック : ヘタクソな苦笑いをする。あ、何でもないのに額が汗ばんでる。緊張してる。

[メイン] 夏彦 : 「そういえば、このような舞台で彼の演奏を聴くのは初めてだな」

[メイン] ロック : 自分でもわかる、どうしよう、俺、この一流音楽に相応しい感想いえるかな。

[メイン] くらり : 「…あ、ありがと!えっへへ~」
こきゅ、とふたを開けて飲んでいる。
……水や皆のアドバイスでようやく落ち着いたように。

[メイン] 雪音クリス : 「ロック、ロック、ロック…一応二番目の年長だろーが。もうちょいシャッキリしてくれよ……」

[メイン] ロック : 「いやぁ、俺もですよ先生。こういうところはそもそも慣れてなくて……ご、ごめんクリス」

[メイン] ロック : 「しゃっきりかぁ……そういうのはちょっと、なんというか……」

[メイン] メイシア : 「まあまあ……ね、今は長慶寺さんの演奏を楽しみにしましょうよクリスちゃん」

[メイン] ロック : 「不得手、だなぁ」

[メイン] くらり : 遅刻で焦っちゃったけど、なんとか大丈夫!
えへへぇ、楽しみだなぁ~……
あの友哉くん、いつも大人しそうだけど…こういう音楽のことになったら熱心だもんね!

[メイン] 雪音クリス : 「ふえてもへってもねーんだよ!オラっ!いつまでやってもウダツが上がらねぇ営業やってる気か?」

[メイン] 夏彦 : 「そもそも観る側が緊張してどうするんだね。本来緊張したいのは長慶寺くんの方だろう」

[メイン] くらり : だからその分楽しみなの!
友だちの幸せな所を見ると、私も幸せな気分になれるもの!

[メイン] ロック : 取りなしてくれるメイシアに笑って頭を下げて、また笑う。苦笑いくらいしかできない。あれだ、学校の合唱コンクールを思い出す。

[メイン] メイシア : 「みんなコンサートには間に合ったんだから、それでいいんじゃあないでしょうか……?」

[メイン] くらり : 「だねっ!」
メイシアに頷いて。

[メイン] ロック : 「そ、そうですね……先生の言う通りだし、メイシアちゃんの言う通りだし、クリスの言う通りで、くらりちゃんの言う通りで……」

[メイン] ロック : 「すぅうう、はぁあああ……」

[メイン] ロック : 「ヒッヒッ……フゥウウウ……」

[メイン] 雪音クリス : 「ま、それもそーだが……ヘイ、ロック……悪かったな、ちょっと畳みかけた」

[メイン] 雪音クリス : 「あたしも緊張……って妊婦かオメーは!!!」

[メイン] くらり : ロックの様子を見る。
…すっごく緊張してるみたい、大丈夫かなぁ

[メイン] ロック : 掌に人とかいて飲み込む。これ最近の若い子知らないらしい。

[メイン] くらり : 「? でもそんな身構えなくっても大丈夫だよ~!」
ロックのその仕草にピンと来ていないが。

[メイン] ロック : 「ま、まぁ、そうなんだけどね~……」

[メイン] くらり : 「聞いたらきっと、楽しさで全部忘れちゃうから!」

[メイン] くらり : あっけらかんと、何も考えていないような笑顔を見せて安心させようと。

[メイン] 夏彦 : 「ではそろそろホールに入るとしようか。本当に遅刻しては冗談にもならない」

[メイン] ロック : 実際、ただの聴衆でしかないロックが過剰に緊張する必要はゼロだし、その意味もない、むしろ舞台上の友人を気にかけるべきというのは全く正論だが。

[メイン] ロック : 「先生のおっしゃる通りですね、行きましょう」

[メイン] 雪音クリス : 「あー……」
少し頬を掻いて

[メイン] メイシア : 「あ、そ、そうですね! せっかく集まったのに……」

[メイン] ロック : ああ、先生いてよかった。俺が最年長だったらもう死んでる。

[メイン] くらり : 「あ、はいい!」

[メイン] 雪音クリス : 「そうだな、考えすぎない内にさっさと入場すんぞ」

[メイン] くらり : いけない、また…夢中になりすぎて、目の前のことを忘れるところだった。

[メイン] ロック : 先日無印で買ったばかりのハンカチでしきりに額を拭いながら、夏彦先生の後ろをついていく。

[メイン] GM : そうしてあなた達は、ホール内へと入り。チケットに書かれた番号通りの席に座る。

[メイン] ロック : 「……うわぁ、いい席だなぁ」

[メイン] くらり : パンをもぐもぐとかきこみながら、ホールの中に入っていく。

[メイン] 雪音クリス : ロックはウダツが上がらなくて心配だし、くらりは変わらず慌てん坊のおっちょこちょい……
せんせにメイシアは平気そうだが……

[メイン] ロック : ありがたい話だが、ここは舞台からも顔が見える。

[メイン] GM : 埃一つない、清潔感のある空間で、いつもと違う、木の匂いが香る。

[メイン] くらり : ……『飲食禁止』を見て、慌ててパンを口の中に封じ込めて。
ハムスターみたいに頬を大きくしながら、座る。

[メイン] メイシア : 「し、敷居が高いってこういうのなんですかね……あはは……」
恐る恐る席に着く

[メイン] ロック : 「……情けない面は晒せないな」

[メイン] 夏彦 : 「長慶寺くんも随分と良い席を用意してくれたものだね」

[メイン] 雪音クリス : どうにかしてやれねぇもんかね…
考え込みながら席に着く

[メイン] GM : まさしく、クラシック音楽の発表場に相応しい場所だ。

[メイン] くらり : 「わぁ……ここからなら、友哉くんの演奏の姿も、曲もばっちり聞こえそう~」

[メイン] 雪音クリス : 「しっかし、広いなぁ!」

[メイン] ロック : 「全くですね……メイシアさん、服がかさばりそうですし、座るまで荷物もってましょうか?」

[メイン] くらり : ごっくん。
朝食のパンはもう飲み込んだ。

[メイン] 雪音クリス : 「喉詰まらすなよー?」

[メイン] メイシア : 「え。あっと、どうもありがとうございます……?」

[メイン] くらり : 「すっごく広いよね……ここまでおっきい所来たことない……」

[メイン] ロック : あれ、俺これなんか多分外したぞ、バラライカさんにやるみたいに気を使うのはダメだったか?

[メイン] 雪音クリス : 「こういう時くらい男らしくしねーとなー!ロック!」

[メイン] くらり : クリスの忠告に👍。
大丈夫というサインらしい。

[メイン] ロック : 冷静に考えるとダメにきまってた。

[メイン] 雪音クリス : あ、ダメだ。ドツボ入ったな
ロックの表情の変化を見て

[メイン] メイシア : 「あ、あはは……まあ、私はお気を使っていただかなくても……」
少し笑顔を浮かべて

[メイン] ロック : 「い、いやぁ……まぁ、はい……あはははは」

[メイン] ロック : 同じように笑顔を浮かべる。

[メイン] メイシア : 「ね、気にするならくらりちゃんなんかにやってあげてください……」

[メイン] 雪音クリス : 「こーいう時に荷物持つのは男の仕事ってよく聞くしよー!持たせていいと思うぜー!」

[メイン] 雪音クリス : あー、めんどくせぇ。とも思いつつ
割と時代錯誤な一般論を武器に援護開始

[メイン] くらり : 「ん………いや、私も大丈夫だよ全然!御覧の通り万全安心だもん!」

[メイン] ロック : 「ま、まぁ、くらりちゃんは……えーと……」

[メイン] くらり : メイシアの言葉に、慌てて手を振る。

[メイン] メイシア : そうかなあ。遅刻してたけど。

[メイン] ロック : 未開封のミネラルウォーターをカバンから取り出して渡そうかなと思ったが、飲食禁止だった。

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] メイシア : 「あ、あはは……そうですか? それはどうも、申し訳ありません……」

[メイン] 夏彦 : 「くらり君の言うとおりだ何もそうかしこまる必要はあるまい」

[メイン] ロック : もうやれることはない、俺は無力……!

[メイン] ロック : 大人しく座る。

[メイン] くらり : 私なんか気にしなくっても、平気…。
…遅刻しちゃったのは、えへへ……迷惑かけちゃったけど。

[メイン] ロック : 「そ、そんなもんですかね、先生?」

[メイン] 雪音クリス : 「あー!もうっ!ならあたしの荷物持ってろ!」ロックにカバンを投げつける

[メイン] ロック : 「うぶ!?」

[メイン] 夏彦 : 「我々は客なんだから堂々と落ちついていればいいのさ」

[メイン] くらり : 「ら、乱暴すぎるよ!」

[メイン] 雪音クリス : 「おらっ!これで役割あんだろ!しっかりやれ!」

[メイン] ロック : 「あ、ありがとう……」

[メイン] 夏彦 : 「さっきも言ったように緊張したいのは長慶寺くんの側だろう。我々は大人しく座って演奏に耳を傾けていればいいだけなのだ」

[メイン] くらり : 慌ててロックの顔を見て、平気かな…と伺ってみつつ。

[メイン] ロック : まぁでも、同僚に似たような……いや、クリス以上に乱暴な女性がいるので、むしろ気が楽になった。

[メイン] GM : そうして、ホール全体を照らす照明がゆっくりと絞られ。真っ暗にならない程度に、薄暗くなる。
そして、舞台のみに程強い明かりが照らされる。そこへ注目が集まるように。
その舞台へ、Nemophila管弦楽団が次々に登壇し、演奏準備に取り掛かる。

[メイン] ロック : そうだそうだ、いきなりケリが飛ぶよりマシだ。

[メイン] くらり : 「……そうだね、一番頑張ろうとしてるのは友哉君だもんね…」

[メイン] メイシア : 「あ、そろそろみたいですね!」

[メイン] GM : 聴衆の声も段々と静まっていく。

[メイン] ロック : 「……はじまるか」

[メイン] 雪音クリス : 「っと…じゃ、余計な事は忘れて音楽の時間と洒落込もうぜ」

[メイン] ロック : 「ああ、クリス」

[メイン] くらり : 暗くなるこの場、しかし舞台は明るく満ちていて。

[メイン] くらり : 「わぁ……」

[メイン] ロック : 「ありがとう、少し落ち着いた」

[メイン] 長慶寺友哉 : 舞台に、長慶寺が立つ。
普段のなよなよしい彼とは違う。凛々しい表情で。

[メイン] 雪音クリス : 気にすんな、と手を振り返す

[メイン] くらり : どきどき。
…どんな素敵ことが起きるんだろう…

[メイン] 長慶寺友哉 : ヴァイオリンを片手に、ゆっくりと深呼吸をしているのが見える。

[メイン] ロック : 「……友哉」

[メイン] メイシア : 雰囲気、違いますね……と言おうとして、口を閉じる。空気を壊すかもしれない。

[メイン] GM : そうして始まる、ブラームスの交響曲第1番の第2楽章。

[メイン] ロック : 久しぶりに見る友人の艶姿に、思わず見入る。

[メイン] くらり : 「かっこいい……」

[メイン] ロック : ……もう、友哉と出会って何年になるか。思い出すのも億劫だ。

[メイン] 雪音クリス : ……楽器が似合う、初めて見た友人の舞台の感想はそんな物

[メイン] ロック : そんな彼がこの大舞台に立つまで、どんな苦労があったのか。
……断片的には自分も聞いているし、知っている。

[メイン] くらり : 思わず出てしまう、声。少し小さいが。
……すっごい、カッコいい……

[メイン] GM : オーボエとクラリネットの細やかなメロディ。
経過的な音型が続いた後、フッと静かになりティンパニがドロドロドロと小さく演奏。
続いて、陶然としたメロディが出てくる。
ドイツのロマン派音楽の味わい深さの見本といった形だ。

[メイン] ロック : ああ、まったく、夏彦先生の言う通りだ。

[メイン] くらり : 友だちとしてずぅ~っと接してきたけど。
…あんな姿見たことなかった。

[メイン] 雪音クリス : まるで…ドレスを着た婦人とでも例えようか?
高貴さを感じさせる立ち振る舞いは、確かな存在感を持つ楽器と引き立て合い。
場の雰囲気を鷲掴む

[メイン] くらり : 友人の新しい一面、そして…その姿から紡がれる演奏に、心奪われる。

[メイン] ロック : ……これは、どっしり落ち着いて聞かなきゃあ、失礼だ。

[メイン] メイシア : じっと目を閉じて音楽を聞いている。

[メイン] 長慶寺友哉 : そして終盤。
長慶寺のヴァイオリンソロが挟まれる。

[メイン] ロック : 一流の音楽と言うのは不思議なもので、聞き始めてしまえば……先ほどまでの懊悩が全て杞憂だとわかる。

[メイン] 長慶寺友哉 : 細身の体ながら、そこから流れるメロディには芯があり。

[メイン] くらり : 手を胸の前に持っていって、目と耳はそちらに傾けたまま。

[メイン] ロック : そう、感じるままに受け入れ、聞き入る。それだけでいいのだ。

[メイン] 長慶寺友哉 : 音楽へ費やしてきた人生を感じさせる。

[メイン] 雪音クリス : 友人の出番、これまでの耳に届く音のチャンネルを辿り。バイオリンの音色に傾聴する

[メイン] ロック : 友哉の「伝えたいこと」が、言葉以上に伝わってくる。

[メイン] くらり : うん、なんだか…心の中がきらきらした虹がかかっていくみたい。
何もない私の心に染みわたっていく……。

[メイン] 長慶寺友哉 : ──────そうして、演奏は終わり。

[メイン] 長慶寺友哉 : 聴衆へ

[メイン] 長慶寺友哉 : あなた達へ

[メイン] 長慶寺友哉 : 礼。

[メイン] ロック : 気付けば、俺はもう立ち上がって拍手をしていた。

[メイン] 雪音クリス : なんっつーんだったか、えーっと……そう

[メイン] GM : ロックに続き、他の聴衆も拍手をしていた。

[メイン] 夏彦 : 座ったまま拍手をする

[メイン] くらり : 「わぁ~~!!!」

[メイン] ロック : 夢中だった、この感動をどうにか伝えなければ気が済まなかった。

[メイン] 雪音クリス : “スタンディングオペレーション”だったよな?

[メイン] 雪音クリス : ロックに続いて立ち上がり大きく手を叩く

[メイン] メイシア : 目を開き、ロックの様子を見て慌てたように立ち上がって拍手する。

[メイン] くらり : ぱちぱち、思いっきり拍手をして。

[メイン] ロック : ありがとう、友哉。

[メイン] ロック : 最高の音楽。いや。

[メイン] くらり : すっごい、キレイだった!
…私って音楽そんなに聴かないけど、それでも…気持ちが伝わってくる……!

[メイン] ロック : ……最高の『語らい』だった。

[メイン] GM : 夢のような舞台が終わり、余韻がまだ心に残るあなた達。
他の聴衆達もうっとりとした表情ながら、語り合い、帰り支度を始めていた。

[メイン] くらり : 私なんかにはできない、さいっこうの演奏だった!

[メイン] ロック : 口元に自然と浮かぶ笑み、目じりから溢れそうになる涙を、少し恥ずかしそうに拭い。

[メイン] ロック : 「……楽屋、よれるかな」

[メイン] くらり : 「ねね、みんな…すっごくて、すっごかった!」

[メイン] ロック : 「ああ、すごかったね」

[メイン] 雪音クリス : 「……ああ、綺麗なもんだ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 舞台袖に消える前に、あなた達を見つける長慶寺。
いつものなよなよしい微笑みを見せ、そして、消える。

[メイン] くらり : そんな、何も表していないような。
それでも自分の思いをどうにかして伝えたいというように。

[メイン] ロック : 「俺は音楽なんて……正直専門的な事は何も分からないけど」

[メイン] メイシア : 「素晴らしいものでしたね」
にこにこと笑って

[メイン] 夏彦 : 「素晴らしい演奏だったね。堂に入るという言葉がぴったりだ」

[メイン] くらり : それに笑顔で手を振って。
…安心してくれたかな?

[メイン] GM : ホール内の照明が、ゆっくりと戻る──────。

[メイン] ロック : 「それでも……友哉の『伝えたい事』が、まるで直に感じ取れるかのようだったよ」

[メイン] メイシア : 「そうですねえ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 舞台袖に消える前に、小さく、くらりに手を振る。

[メイン] 雪音クリス : 「今日来れて良かったな」
どうも、あたし以上に感じ入っていたらしい

[メイン] メイシア : 「あ、楽屋に行くなら早くした方がいいんじゃあないでしょうか! というか、すぐに追いかければ道中で捕まえられるかもしれません!」

[メイン] くらり : 「うん…!気持ちが伝わっていく感じっていうか……!」
勢いだけで語っている。

[メイン] ロック : 「友哉の奴、笑いやがって……早くアイツに感想を叩きつけてやらないと気が済まない!」

[メイン] ロック : メイシアに頷いて、歩き出す。

[メイン] くらり : えへへ~、気づいてくれた~。

[メイン] ロック : 「行こうか、こういうところは、さも『関係者ですよ』って面で出入りすればなんとかなるって、取引先のお姉さんがいってたぜ」

[メイン] 雪音クリス : 「おいっ!流石にアポとか……まあいいや」

[メイン] 夏彦 : 「事前に申し入れもなく楽屋へ行こうとしても入れてもらえないと思うがね」

[メイン] 雪音クリス : 「……お前の取引先、相変わらずメチャクチャだな」

[メイン] くらり : 「確かに!」
ぽんと手を打って、二人に追いつこうとぱたぱたと走ろ……うとして。

[メイン] メイシア : 「あはは……まあでも、お気持ちはわかりますしね……」

[メイン] くらり : …あ、走っちゃダメだった…
気にかけてもらったら悪いもんね…

[メイン] くらり : 勢いを落として、二人に並んで歩く。

[メイン] メイシア : 「私だって早く友哉くんと話したいですし!」
歩いていく。

[メイン] ロック : 「うん、いこう! いい作法とは言えないけどね!」

[メイン] ロック : そうして、一先ずホールから出る為、扉に向かうが。

[メイン] 夏彦 : 苦虫をかみつぶしたような顔でついていく

[メイン] 雪音クリス : 「じゃ、早速……」

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[メイン] くらり : ……正直この演奏会は、行く気が無かった。
私だけじゃ多分、いってなかったと思う。

[メイン] くらり : 例え友人の演奏会だったとしても。
……それでも友哉くんが誘ってくれて、みんなが行こうって気にかけてくれたから。

[メイン] くらり : …だから私は、この演奏を聞かせるようにしてくれたみんなに…感謝してもしきれないの!
ありがとう…!
こんな私でも、友だちでいてくれて!

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[メイン] GM : 【序章①ウラ】
一瞬、停電が起こる。すぐに復旧するも、ふと後ろの観客席を振り返れば、そこに人間の姿は存在しなかった。けれど、席はすべて埋まっている。何故か。

観客はみな、骸骨となり果ててそこに座っていた。

驚いたあなたの耳に、今度はヴァイオリンの音色が届く。
「ブラームスの交響曲第1番の第2楽章」が舞台上から聞こえる。骸骨の観客が、ヴァイオリンの演奏を静かに聴いていた。
→第一章オモテへ

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[メイン] GM : バンッ。

[メイン] GM : その時、あなた達の視界が真っ暗になる。

[メイン] ロック : 「!?」

[メイン] GM : 停電だ。

[メイン] ロック : 突如、視界が闇に満ちる。

[メイン] くらり : 「わわぁ!?」

[メイン] ロック : 「参ったな……こりゃあ、動かない方がいいな」

[メイン] 雪音クリス : 「停電……っ動くなよ!」

[メイン] メイシア : 「あら……うわぁっ!?」

[メイン] くらり : 「真っ暗……あ、うん!」

[メイン] ロック : 早く友哉に会いたいのに……まぁ、仕方ない。

[メイン] GM : 騒ぐ聴衆の声。

[メイン] メイシア : 「そ、そうですね!慎重に……」

[メイン] 夏彦 : 「携帯であかりでもつけようか」

[メイン] GM : ────が、どんどん。

[メイン] GM : 遠のいて、きて。

[メイン] GM : 夏彦が携帯を取り出した時。

[メイン] 雪音クリス : 「足元に灯りあんだろ?目印にして大人しくしてな!」

[メイン] GM : 明かりが復旧する。

[メイン] くらり : 真っ暗なのは好きじゃない……
…だって、見てると不安に駆られるから…

[メイン] ロック : 「お、きたきた」

[メイン] くらり : 「……ん」

[メイン] メイシア : 「あ、早く治りましたね」

[メイン] GM : ─────静寂。

[メイン] くらり : 光に目を細めながら、開く。

[メイン] ロック : 「こういうところは非常電源への切り替わりも早いからね」

[メイン] 雪音クリス : 「っと…短かったな」

[メイン] GM : あなた達"だけ"の声しか、しない。

[メイン] くらり : 「へえ~………?」

[メイン] くらり : 違和感。

[メイン] メイシア : 「へ、へえ~!」

[メイン] 夏彦 : 「……様子が変だな」

[メイン] 雪音クリス : 「……ん、どうした。せんせ」

[メイン] くらり : ……なんだか、静かなような。

[メイン] ロック : 「……確かに、俺達の声しか……」

[メイン] 雪音クリス : 「別に何も聞こえ……ない?」

[メイン] くらり : 周囲をきょろきょろ、せわしなく当たりを見回して。

[メイン] GM : くらりが、見渡すと。

[メイン] メイシア : 「あら、言われてみれば……」

[メイン] 雪音クリス : 違和感が風船みたいに膨らんでいく
破裂寸前の張り詰めて、体表に露のように汗が浮き出始めてくる

[メイン] GM : 席には、そこまでいたはずの、聴衆達が。

[メイン] GM : ──────骸となっていた。

[メイン] くらり : 「………ッ、ひっ、ぁ……!?」

[メイン] 雪音クリス : 「────ァっっ!?!?」

[メイン] 夏彦 : 「――これは」

[メイン] くらり : ばたん、と尻もちをつく。

[メイン] 雪音クリス : 声にならない悲鳴を上げ、思わず大きく後退りそうになって……

[メイン] GM : 生気を、完全に失った。完全なる、人型のモノに、成り果てていた。

[メイン] ロック : 「!?」

[メイン] GM : 服装も、荷物も、その聴衆らが持っていたものだ。

[メイン] くらり : ……今の、って……何……?
これも演奏の一つ…?ドッキリ…?

[メイン] ロック : 「う、うあわあああああ!」

[メイン] 雪音クリス : 「く、くらり。だい、だいじょうぶか?」
腰を抜かした友人に対して慌てて意識を逸らす

[メイン] メイシア : 思わず出かけた声を塞ぐようにして手を口で塞ぐ。
慌てている人を見れば少しは冷静になれるものだ。

[メイン] くらり : 「──────っ、え」

[メイン] ロック : 思わず、のけ反り、悲鳴が上がる。

[メイン] GM : 席を埋め尽くす、通路を埋め尽くす、骸。

[メイン] 雪音クリス : 「えっ……あ??」

[メイン] くらり : クリスの呼びかけに、思わず顔を向けて。

[メイン] メイシア : 「お、落ち着いて……皆さん、落ち着きましょう……!」

[メイン] GM : 骸、骸、骸、骸、骸。

[メイン] GM : どこを向いても、骸。

[メイン] ロック : 「な、なんだ!? どんなドッキリだ!?」

[メイン] 雪音クリス : 「ロックか、ロックの声か……なんだ、なんなんだこれ……!!」

[メイン] くらり : ……そうだ、こんな私を気にかけちゃダメ。
しっかり、しっかり……

[メイン] くらり : 「…大丈夫、だよ」

[メイン] ロック : 「ほ、ホラー映画の撮影なんてきいてないぞ!!」

[メイン] くらり : にっこりと笑顔を取り繕う。

[メイン] 雪音クリス : 「……そうか、今はそれでいいが。後でしっぺな」

[メイン] 夏彦 : 「なるほど。僕だけ見えている――というわけではないのか」

[メイン] 雪音クリス : 強がりを見抜いた上で言葉を返し微笑み返す

[メイン] くらり : ……だってそれしかできない。

[メイン] GM : ─────その時、弦楽器の音色が、聞こえてくる。
場所は、中央。

[メイン] メイシア : 「確かに、現実の光景と言うことですね……夏彦さん」

[メイン] 雪音クリス : 「……なんだ、これ」

[メイン] メイシア : 少し気分が悪そうに。

[メイン] GM : 骸達は全員、中央を、見ていた。

[メイン] ロック : 「エキストラの依頼だって受けた覚えはない!! キューブリックみたいな演出はやめてくれ!」

[メイン] くらり : 「……大丈夫だよ、ロックさん!」
「きっと、これも……何かのドッキリだって…」

[メイン] 夏彦 : 「あれは――」

[メイン] くらり : …その骸の視線を行く先を感じて。

[メイン] ロック : 「だ、だとしたら早く種明かしをしてくれ! 俺はスティーヴン・キング作品の登場人物になった覚えはない!!」

[メイン] メイシア : 「ロ、ロックさん……」

[メイン] 雪音クリス : 「ミストはやめろよ…トラウマなんだ」

[メイン] GM : くらりが、その視線の先を見ると。
骸が、ヴァイオリンを、持っていた。

[メイン] ロック : 「お、俺だってミストへの出演なんて心底ごめんにきまって……音楽?」

[メイン] くらり : 「……落ち着いて、大丈夫……息を吸って、吐いて…」

[メイン] 雪音クリス : 「……つーか、さっきから聞こえるこの音色はなんだよっ!?空気読みやがれ……!!」
混乱する頭を遮る音色、落ち着きを……
なんだ、あの骸骨

[メイン] くらり : 「………っ」

[メイン] GM : 動くはずの無い、動かせるはずのない骸が。

[メイン] ロック : ふと、ヴァイオリンを持つ骸に……目が行く。

[メイン] GM : 肉を持たない骸が。

[メイン] GM : 「ブラームスの交響曲第1番の第2楽章」を、演奏していた。

[メイン] 雪音クリス : 「ロック、落ち着け。と言おうと思ったが…」

[メイン] くらり : あるはずのない物、できるはずのない物が…奏でる……音。

[メイン] 雪音クリス : 「前言撤回だ、悲鳴あげてみんなで逃げんぞ」

[ツナガリ] system : [ 夏彦 ] ツナガリ : 2 → 3

[メイン] くらり : 死者たちが奏でる音楽を、死者が聞く。
有り得ないことばかりが頭の中を埋め尽くす。

[メイン] くらり : ……怖い。怖い……

[メイン] メイシア : 「こ、これ、ええっと……ええっと……」
言葉に詰まり

[メイン] メイシア : 「そうですね、とりあえず脱出ができるかどうか……ですね……!」

[メイン] ロック : 「……わからない、ただ……」

[メイン] ロック : ごくりと、唾を飲みこむ。

[メイン] ロック : 「……一つ分かったことがあるよ」

[メイン] system : [ くらり ] ツナガリ : 0 → 1

[メイン] メイシア : 「な、なんでしょう……?」

[メイン] くらり : 同じようにごくりと鳴らし、ロックの顔を見る

[メイン] ロック : 冷や汗で滲んだ額をハンカチで拭いながら、苦笑を浮かべて。

[メイン] ロック : 「楽屋訪問もホラー映画の強制出演も……アポなしで何かするのは、控えたほうがいいってね」

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 【第一章オモテ】 浸食2
舞台の上では奏者のいないヴァイオリンが音色を奏でている。そのヴァイオリンを調べるため近づこうとすると、不意にがしゃがしゃと音が近づいてくる。その音は一つ、また一つと重みを増していき……あなたたちは大量の骸骨に道を阻まれてしまった!
だが、ヴァイオリンへ向かおうとしなければ骸骨は邪魔をしないようだ。
→選択 単発生
①骸骨を撃退してヴァイオリンを調べる
…判定:肉体/幕間追加
②逃走して一旦様子をうかがう
…骸骨(骨)の増加+1/ツナガリ+1

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[雑談] system : [ ロック ] 侵蝕 : 5 → 7

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 1 → 3

[雑談] system : [ メイシア ] 侵蝕 : 0 → 2

[メイン] system : [ 夏彦 ] 侵蝕 : 4 → 6

[メイン] system : [ 雪音クリス ] 侵蝕 : 0 → 2

[メイン] くらり : 発狂するよ

[メイン] 雪音クリス : 発狂すっかね…

[メイン] 夏彦 :

[メイン] くらり :  

[メイン] くらり : 頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。

[メイン] くらり : 恐怖とか、心配されてることで。
心も頭も何もかも、ぐちゃぐちゃに。

[メイン] くらり : ……ここから動きたくない、何もしたくない。
鬱屈した心はそんな考えを生んでいく。

[メイン] くらり : ……でも、ああでもそんなの。

[メイン] くらり : みんなに心配されちゃう、私が完璧に無価値な人間なのに、そんな私をみんなが気にかけちゃう。

[メイン] くらり : それが一番苦しい。

[メイン] くらり : だから、私は…どうにかしないといけないんだ、みんなを気遣うために。

[メイン] くらり : ああ、もし私が頑張れなかったら。

[メイン] くらり : きゅうくらりんって、胸が締め付けられる。

[メイン] くらり :  

[メイン] くらり :  

[メイン] くらり :  

[メイン] 雪音クリス :  

[メイン] 雪音クリス : なんだ、何が起きた、なんでこうなった

[メイン] 雪音クリス : 一体全体なんだってんだ!!!

[メイン] 雪音クリス : クソっ…!一つ乗り越えたと思っても、次から次へと碌でもねえ事が降ってきやがる…!

[メイン] 雪音クリス : ロックはいい方向に向かってると思ったら追い詰められてるし。
くらりは明らかに無理をしてやがる、さっきの笑顔は見てられねぇ。
せんせとメイシアも、今は大人しいが…動揺は隠せてないし……

[メイン] 雪音クリス : なんとかなるかと思った矢先に…ああ、ふざけやがって!!

[メイン] 雪音クリス : どうして思い通りにならないんだ!助けたくって何か悪いってのか!?

[メイン] 雪音クリス : いいや、悪いはずが無い。悪い物か悪いと言ってみろ殺してやる

[メイン] 雪音クリス : あたしの大事な友人が救われる事、それが間違いでなどある物か

[メイン] 雪音クリス : 欲求と友情と症候群
中心にあるのは友情でアレ、我欲を隠しきれずこの有り様。どうぞ石でもお投げください

[メイン] 雪音クリス : 「……そうだ、あたしがやるんだ」
他に誰がやる?

[メイン] 雪音クリス : 「友達を助けるんだ」
他の誰にもやらせるもんか

[メイン] 雪音クリス : 「もしも、何もできないのなら」
もしも、守りきれないとしたら

[メイン] 雪音クリス : 『こんな命はくれてやる』

[メイン] 雪音クリス :  

[メイン] 雪音クリス :  

[メイン] 雪音クリス :  

[メイン] GM : 音色が、耳にこびりつく。

[メイン] GM : "奏者"のいない、ヴァイオリン。

[メイン] くらり : 演奏が響く方を見て、ごくり。

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] くらり : ……っ…やっぱり、アレが……何か起こしてる…?
このまま……ほっておいて、いいの…?

[メイン] 雪音クリス : 「……」

[メイン] ロック : 状況は不明、ただ、一つわかることは……この不審な骸骨のセットで入り口は埋まっている。

[メイン] 夏彦 : 「──どうしたものか」

[メイン] ロック : いくなら前にいくしかない。

[メイン] ロック : だいたい、何より。

[メイン] ロック : 「……ふざけやがって!」

[メイン] ロック : 怒りをあらわに、ロックは舞台に走り出す。

[メイン] くらり : …もし、進むなら……前しかないはず。

[メイン] 雪音クリス : 「…っ!おい、ロック!!」
続いて走り猛追する

[メイン] メイシア : 「あ、ちょっとお! 何をしてるんですか!?」

[メイン] ロック : 「どうせ小型スピーカーかなんかでも仕込んでるんだろ! そこから裏の仕掛け人のところまで辿ってやる!!」

[メイン] くらり : 「……あっ、待ってロックさん…!」

[メイン] くらり : ダメ、それで怪我しちゃったら……!どうしたらいいのかわからなくなる…!

[メイン] ロック : 「待つ必要なんてないさ! さっさとこんなドッキリなんて失敗で終わらせてやる!!!」

[メイン] GM : 駆けるロック。

[メイン] くらり : その背を追いかける。
……そして、目にはバイオリンを捉えたまま。

[メイン] GM : しかし。

[メイン] GM : ガシャ、ガシャ。硬い物が動く音。

[メイン] メイシア : 「ドッキリだって言うならなおさら、逃げてお終いでいいですよね……!?」

[メイン] 雪音クリス : 「…クソっ!緊急事態に一人で動くなっての!!」

[メイン] GM : その通路に骸の群が立ちふさがる。

[メイン] ロック : 「逃げようにも後ろに行かせてくれないんだ!! 前にいけってことだろ!!」

[メイン] くらり : 「……!」
ひっ……!

[メイン] 夏彦 : 「しかし、簡単に逃げられるものかね、これは」

[メイン] ロック : 「なんだ、こいつら!! くそ、邪魔だ! どけよ!」

[メイン] メイシア : 「う、う、う……それは……」

[メイン] くらり : その、不気味な塊に足がすくむが。
……それでも前に進む、他に進む人がいるから。

[メイン] 雪音クリス : 「なんだか知らねえが…あたしのダチに纏わりついてんじゃねえぞ!!!」

[メイン] ロック : 「アポなしでふざけたことしやがって!」

[メイン] くらり : 「……私も……!」

[メイン] ロック : さっきまでアポなしで楽屋におしかけようとしてた奴とは思えない言葉。

[メイン] くらり : 震えた手で近くにあった椅子を持っている。

[メイン] 雪音クリス : ロックが慌ててる、ロックが焦っている。
くらりは怯えているし……皆傷ついている

[メイン] くらり : ……怖い、怖い……でも、友だちが……それになってるなら、それを守ってあげないと……

[メイン] メイシア : 「う、ううん、さ、3人だけで行かせるのは……私も行きます……!」

[メイン] 雪音クリス : ……ざけやがって

[メイン] メイシア : 3人と一緒に駆けだす。

[メイン] 夏彦 : 「では行くとしようか」
ついて行く

[メイン] くらり : 友だちが傷つくのは、いやだから…

[メイン] くらり : 大した取り柄も無いから、みんなのために……!!

[メイン] ロック : 骸骨を無理に押しのけながらヴァイオリンに向かう。
だいたい、気に入らないのだ。先ほどまであんなに見事な演奏をしてくれた友哉への皮肉としか思えないような演出。
こんな冒涜、許されて良いわけがない。

[メイン] GM : 判定どうぞ

[メイン] GM : 代替判定も許す

[メイン] ロック : 2b10<=6 肉体判定(平静) (2B10<=6) > 3,6 > 成功数2

[メイン] ロック : これがワイの答えや

[メイン] くらり : 頭脳で代用するよ~

[メイン] ロック : 3をとっとく

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 3 → 5

[メイン] くらり : 3b10<=7 頭脳判定(発狂) (3B10<=7) > 7,8,6 > 成功数2

[メイン] system : [ ロック ] 確保 : 0 → 3

[メイン] メイシア : 頭脳で代用しますか…

[メイン] system : [ メイシア ] 侵蝕 : 2 → 4

[メイン] くらり : フゥン
6を確保

[メイン] 夏彦 : 代替判定で精神にしよう

[メイン] メイシア : 2b10<=8 頭脳判定(平静) (2B10<=8) > 4,3 > 成功数2

[メイン] system : [ くらり ] 確保 : 0 → 6

[メイン] 夏彦 : 2b10<=7 精神判定(平静) (2B10<=7) > 4,2 > 成功数2

[メイン] メイシア : 3を確保

[メイン] 夏彦 : 2を確保だ

[メイン] system : [ メイシア ] 確保 : 0 → 3

[メイン] system : [ 夏彦 ] 侵蝕 : 6 → 8

[メイン] GM :  

[メイン] system : [ 夏彦 ] 確保 : 0 → 2

[メイン] GM : そうして骸を押しのけながら進むあなた達。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 【第一章①】
あなたは骸骨の群れを押しのけヴァイオリンに近づく。ヴァイオリンは、どうやら楽譜台に置かれている楽譜の曲目を演奏しているようだ。その曲目は「ブラームスの交響曲第1番の第2楽章」。そして、あなたの脳裏にとある光景が浮かぶ――。
→幕間①へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM : そうして、ロックらは、舞台の上へ。

[メイン] くらり : 「っ、やぁぁ……!」
椅子を振り回して、骨を押しのける

[メイン] くらり : 「……大丈夫?怪我してない?」

[メイン] ロック : 「はぁ……はぁ……」

[メイン] メイシア : 「大丈夫です、お陰様で!」

[メイン] くらり : 心配そうな瞳で、みんなの方を見つめて。

[メイン] ロック : なんとか舞台にまで上がる、どんな動力で動いてんだこいつ等。

[メイン] 雪音クリス : 仲間に近づいた骸骨へと次から次へと全力で殴りつけながら進んでいる

[メイン] ロック : 最近のドローンはよく出来てるな。

[メイン] メイシア : 自分で体を使うまでもなく、くらり達が暴れて開いた道を行っていた。

[メイン] 雪音クリス : 「少し疲れたけど問題なし!!そっちは!?」

[メイン] くらり : ……友哉くん……これに巻き込まれたんじゃ……

[メイン] ロック : まぁいい、さっさとこの演奏ロボの仕掛けを暴いてやる。

[メイン] 夏彦 : 「皆が無事ならば何よりだ」

[メイン] ロック : 「……ケーブルの類いは……あれ? 見当たらない……」

[メイン] ロック : 「……無線? Wifi?」

[メイン] くらり : 「あ、う……」
慣れない運動で先ほど、膝にけがをした。

[メイン] くらり : 「……大丈夫」

[メイン] 雪音クリス : 「……っっ!!」

[メイン] くらり : にこっとまた笑って、クリスに返しつつ。

[メイン] ロック : 最近はこんな真似もできるのか? まぁラジコンと同じだから出来ると言えば出来るか。

[メイン] 雪音クリス : 「すまん、くらり、大丈夫か?大丈夫だよな?」掴みかかっていた骸骨を放り捨て慌ててくらりの傷を見る

[メイン] ロック : 「楽譜……ブラームスか、さっき友哉が演奏したのと同じだ」

[メイン] GM : ロックが楽譜を見ると……。

[メイン] GM : ……頭の、中に。

[メイン] メイシア : 「趣味が悪い……ですね……」

[メイン] くらり : 「……本当に、大丈夫だから!気にしなくていいの!」

[メイン] ロック : 「!?」

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 【幕間①】
「待って、お兄ちゃん!」少年の声があなたの口から発せられる。どうやらあなたは夢の中でとある少年の記憶を追体験しているようだ。
兄、と呼ばれた目の前の少年は少々不満そうな顔をするも、歩みを止めてこちらを待ってくれている。あなたが彼に追いつくと、彼は「迷わないようにな」と、手を握ってそのまま小走りに歩き出した。
あなたは少々引きずられる形で歩き出し――そこで、意識はコンサートホールへ戻ってくるのであった。
→幕間②へ

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 「───待って、お兄ちゃん!」

[メイン] ロック : 『「待って、お兄ちゃん!」』

[メイン] ロック : 「!?」

[メイン] GM : ……ロックの口から発せられる。いや、ロックだけではない。

[メイン] ロック : 俺の……口から……何の声だ、これは!?

[メイン] GM : 楽譜を見た、他の者達の口からも。

[メイン] GM : これは………追憶体験。

[メイン] くらり : 自らを気にする、クリスに手を振り。
……すると、ちらりと見えた、楽譜。

[メイン] GM : あなた達が「兄」と呼んだ少年は、少々不満そうな顔をしながらも。

[メイン] GM : 「……はぁ、迷わないように、な」

[メイン] GM : あなたの手を掴む。

[メイン] GM : 温かな、感覚。

[メイン] GM : ……そうして、徐々に、ぼんやりと、意識が薄れ……。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 【幕間②】
意識が戻ったあなたは、またも手を握られ今度はぐいと引っ張られる。握られた感触は、おもちゃの手でつかまれたような硬い感触。そう、骸骨があなたの手を掴み、あなたをコンサートホールから追い出そうとしている! そのことに気づくも、時すでに遅し、あなたはあっという間にコンサートホールから追い出されロビーへ放り投げられた。そこには、長慶寺友哉が一人腰が抜けた状態で座っている。彼はあなたに気づくと、必死な声でこう訴えた。
「僕のヴァイオリンがいなくなっちゃったんだ、どうか一緒に探してほしい……!」
→第二章オモテへ

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────意識が戻る、あなた達。

[メイン] GM : 周囲への警戒を怠っていたためか。

[メイン] GM : 周りには、骸の群が。

[メイン] GM : そして、腕に冷たい感覚。まるで玩具の手のような……。

[メイン] GM : 肉を持たぬ骸だというのにも関わらず、その力は、強く。

[メイン] GM : ホールから追い出そうとしていた。

[メイン] くらり : 「……ひっ……う、ぁ……」

[メイン] ロック : 「はっ……!?」

[メイン] くらり : 漏れ出た悲鳴に…ばっと、口を抑える。

[メイン] メイシア : 「……あっ」
気が付いて、すぐにこれはまずいと感じ

[メイン] ロック : 不可思議な体験、そこから意識が浮上した途端……今度は冷たい骸に手を取られる。

[メイン] くらり : 私がこんな所で折れたらダメだ、絶対に…。

[メイン] 雪音クリス : 「このっ!!あたしの、大切な物に触れてんじゃねぇぞォォ!!」
骸骨に抑えられながら、拳や足を振り回し骸骨を払おうと暴れ出す

[メイン] 夏彦 : 「──どうなっているんだ」

[メイン] GM : メイシアは気づいた時にはもう既に遅し。

[メイン] GM : クリスが暴れようとするも、しっかりと捕捉され。

[メイン] くらり : みんなは優しいから、気にされちゃう…

[メイン] GM : そのままあなた達は、ロビーへと運ばれ、投げ出される。

[メイン] ロック : 「う、うわああぁああぁ!?」

[メイン] メイシア : 「くうっ……放して……!?」

[メイン] くらり : 「ぅ、ぁ……大丈夫、大丈夫……っ、きゃっ…」

[メイン] 夏彦 : 「むぅ、まずいな」

[メイン] くらり : 冷たい手に運ばれながら、そのまま投げ出される。

[メイン] ロック : 反応する間も、抵抗する間もなかった、まるでベルトコンベアで運ばれるダンボールみたいに、ロビーに放り出された。

[メイン] 雪音クリス : 「グッ……!このぉ!!」
せめて肉布団になろうと、身体を強引に地面とロックの間に滑り込ませる

[メイン] ロック : 「ぐっ……! く、クリス!?」

[メイン] くらり : 「……! 二人とも……!」

[メイン] ロック : 「お、おい、クリス!! ふつう逆だろ!!」

[メイン] メイシア : 「……っ、ちょっと!?」
投げ出された自分の身を心配する間もなくクリスの行動に驚く

[メイン] くらり : 投げ出されて腰が痛む。
でも、気にしていられない。

[メイン] 雪音クリス : 「は、はは。逆じゃねえよ……こういうのは、あたしが……しっかりしないと……」
大きく衝撃を受け、朦朧としながら返事をしている

[メイン] ロック : 「何言ってんだよ! しっかりと無茶は別だろ!」

[メイン] ロック : 「ほら、大丈夫か! ごめん、誰か、手伝ってくれ!」

[メイン] くらり : 「そうだよ、あんまり……怪我するような事しちゃだめだから…!」

[メイン] くらり : ロックに頷いて、その下敷きになったクリスを引っ張って抜け出そうとする。

[メイン] 雪音クリス : 「こんなの、平気だって……ハハッ」
くらりの手を借り立ち上がる

[メイン] ロック : 当然、ロックも既にどいている、くらりと一緒にクリスに肩を貸して。

[メイン] くらり : ああ。
ダメだ、私が守ってあげなきゃならなかったのに。
無価値で生きる意味すらない私が、優しいクリスちゃんのかわりに……

[メイン] ロック : 「くらりちゃん、ありがとう……いや、助かったよ」

[メイン] 夏彦 : 「皆怪我がないなら何よりだ。それにあの骸骨ひしめくホールからも出られたのは良かったのかもしれない」

[メイン] メイシア : 「本当に無茶はやめましょうね……?」
と言いつつ、辺りを見渡す。投げ出されはしたが、この辺りはどうなっているのか。

[メイン] ロック : 「そ、それはそうですね……先生もお怪我無いですか?」

[メイン] くらり : 「……うん、大丈夫…」
ロックさんも平気そうで、よかった…

[メイン] 雪音クリス : 「せんせまで投げやがったのか……年寄りを労われっての……あの骸骨ども……」

[メイン] ロック : 「……」
やっと頭が少し冷えてきたが……お陰で、わかったことがある。

[メイン] ロック : 「メイシアさん、ちょっと」

[メイン] ロック : 軽く、手招きする。

[メイン] メイシア : 「あ、はい」

[メイン] ロック : 「……くらりちゃんとクリスの様子がおかしい」

[メイン] メイシア : 見回すのをやめて寄っていく。

[メイン] ロック : こっそりと、耳打ちする。

[メイン] 夏彦 : 「……言うほど年を取ってるつもりはないのだがね」

[メイン] メイシア : 「確かに……二人とも、気を張りすぎと言いますか……」

[メイン] 雪音クリス : 「ご、ごめん…でも、心配でさ」

[メイン] ロック : 「思ったより精神的にキてるみたいです……少し、様子見てあげてもらっていいですか?」

[メイン] メイシア : 「わ、分かりました……気を付けてみますね……!」

[メイン] ロック : 「ありがとうございます」

[メイン] くらり : ……おろおろと、話す様子を見守る。
…もしかして、私が何かしたのかな……

[メイン] メイシア : 「いえいえ……こんな状況ですからね……ええ、こんな状況ですから」

[メイン] ロック : ロックの激昂は、まぁ一時的なものだ。傍目から見ても、ロックは日頃ああいう風に突然大胆な行動をとることはいつものことだ。

[メイン] 雪音クリス : 「くらり、センキューな」

[メイン] メイシア : 「あ、ああ、安心してください」
とくらりに一声

[メイン] ロック : ロックという個人だけをみれば、そうおかしな行動ではない。

[メイン] くらり : 「……え?」

[メイン] ロック : だが、クリスとくらりのそれは……どうにも異質だった。

[メイン] 雪音クリス : 「ホールの時も、さっきも、あたしらを助ける為に頑張ってたろ?」

[メイン] くらり : 「……安心してるよぅ、あはは!この通りばっちり!
クリスちゃんも、ありがとう!」

[メイン] ロック : こんな状況では無理もないとはいえるが。

[メイン] くらり : 笑顔でそう返す。

[メイン] メイシア : 「ええと、えーと……うん、気にしなくて大丈夫です! はい!」

[メイン] くらり : 「…うん、だって…みんなが傷ついちゃうと、私は……嫌だから」

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] ロック : メイシアに語るくらりの言葉に、思わず夏彦に目配せする。

[メイン] くらり : ……誰のためにもなれない自分が嫌になるから。

[メイン] ロック : 思ったよりヤバい状況だ。

[メイン] メイシア : 「まあ……その。くらりさんが傷つくと、私たちも傷つきますから……」

[メイン] 雪音クリス : 「そーいうわけでだな……」

[メイン] メイシア : 「ね、自分を大事にしましょう。それがきっと他の人を大事にすることになりますから」

[メイン] くらり : あ。
いやだ……気遣われてる……何か、したかな…私。
取り繕って、直さないと……

[メイン] 雪音クリス : 「オラっ!小難しい事考えてねえで笑え!」くらりガシッと抱えるとくすぐりを仕掛ける

[メイン] くらり : 「うん……大事に、大事に…そうだね」

[メイン] くらり : 「うひゃぁっ…!?ちょ、くり……あはは!」

[メイン] メイシア : 「クリスちゃんもですからね! さっきのは、本当に危なかったんですから……!」

[メイン] 夏彦 : 「皆の言うとおりだな。他人ばかりではなく自分の身も案じたまえ──特にこのような状況ならね」

[メイン] 雪音クリス : 「参ったか!参いれ!」

[メイン] くらり : 陰りのあった笑顔が、そのまま笑い顔になって。

[メイン] くらり : 「ま、参ったから……はは……!」

[メイン] 雪音クリス : 「あぁ?あたしはへーきだよ!へーき、へっちゃら!ロックなんざ10人でも抱えられるさ!」

[メイン] メイシア : 「冗談じゃなくてですねえ……まったく……」

[メイン] メイシア : 空気は悪くないので強く注意はしない。

[メイン] くらり : 自分の身……でもさ、でも……
こんな自分なら、誰かのためになって、そのまま使いつぶされるべきなんだ…

[メイン] ロック : 「夏彦先生の言う通りだ、一度落ちつこう……まぁ、さっき突っ走った俺のいえることじゃないけどね、ははは」

[メイン] くらり : 「うん……落ち着く………ようにする……」

[メイン] くらり : すうはあ、と…息を吸って吐いて。にこっと笑ってアピール。

[メイン] 雪音クリス : 「……ハッハッハ!そりゃ無理だな!普段のコイツを思い出せよ!」

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] 雪音クリス : 「コイツ、遅刻して慌てて来てばっかだ。落ち着けってが無理だろうさ!」

[メイン] くらり : …ざわざわした感じは残ってるけど。

[メイン] ロック : 頭を振って、ロビー内の適当な椅子に座る。ダメだ、少し俺も思考を整理しよう。

[メイン] メイシア : 「あはは……」
苦笑い。

[メイン] くらり : 「あ、へへ……そう、かも……」

[メイン] ロック : 火は付けられないが、煙草を咥えて気を落ち着ける。

[メイン] GM : ……そのロックが座った椅子の隣に。

[メイン] ロック : 「……!?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………。」

[メイン] system : [ ロック ] 侵蝕 : 7 → 3

[メイン] ロック : 「と、友哉!!」

[メイン] 長慶寺友哉 : げっそりとした、絶望した表情の長慶寺が、頭を抱えていた。

[メイン] ロック : 思わず、肩を掴む。

[メイン] ロック : 「どうしたんだよ、友哉!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………!」

[メイン] 長慶寺友哉 : ハッとする。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……ロック、さん」

[メイン] ロック : 「お前も、さっきの骸骨になんかされたのか!?」

[メイン] ロック : 「みんな! こっちにきてくれ、友哉がいる!」

[メイン] 雪音クリス : 「なにっ!?友哉!?」

[メイン] くらり : 「……!?」

[メイン] メイシア : 「えっ!?」

[メイン] 夏彦 : 「──彼も無事だったか」

[メイン] 雪音クリス : くらりを抱えたまま、そのまま走ってくる

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………」
ロックの言葉に、無言で頷く。

[メイン] くらり : ばたばたと駆けだそうと。

[メイン] 長慶寺友哉 : とても悲しげな表情で。

[メイン] くらり : 「…友哉くん……大丈夫、なの…?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……くらり、ちゃん……」
ゆっくりと、くらりの方を向き。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「僕の……僕の……」

[メイン] 雪音クリス : 「……お前も、まともなマンマか。安心したぜ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「僕の、ヴァイオリンが……!」

[メイン] くらり : クリスに抱えてもらった礼も言わずに、すぐさま近寄って。

[メイン] メイシア : 「ヴァイオリン……?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 声を震わせながら。

[メイン] 雪音クリス : 「あっ……」

[メイン] くらり : 「……ヴァイオリン……!」

[メイン] くらり : 後ろ、ホールを振り返って。

[メイン] 雪音クリス : 逃げてしまったくらりを暫し残念そうに見た後。友哉に向き直る

[メイン] メイシア : 「ああ、まさか……」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「ヴァイオリンが、いなくなっちゃったんだ……!!!」
張り裂けるように、泣き叫ぶように。

[メイン] くらり : 「……あの骸骨に、取られた……!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………」
こくりと頷く、何度も、壊れた玩具のように。

[メイン] くらり : 「………」

[メイン] 雪音クリス : 「確か……特注のバイオリンだったか、アレを!?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「お願いだ……何とか……探してほしいんだ……」

[メイン] くらり : ぽふりと、友哉の空いているもう一つの席に腰掛けて。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……そうだ、あれは僕だけの、大切なもので……」

[メイン] 夏彦 : 「探すというか──それらしいものは先ほど見かけたがね」

[メイン] くらり : ……友だちが困ってる、それなら…その手伝いをしないといけない。
……私が今ここにいる意味……

[メイン] 長慶寺友哉 : 「…………!!」
夏彦の方を向く。

[メイン] 雪音クリス : 「……お?」

[メイン] メイシア : 「友哉くんはあのヴァイオリン、大事にしていましたからね。心中お察しします……」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「本当ですか先生……!!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「じ、じゃあ……行かないと……!!!」

[メイン] 夏彦 : 「いや、すぐに行くのは危険だろう」

[メイン] 雪音クリス : 「待て待てウェイト!」
抑えにかかる

[メイン] くらり : 「……うん、それに心配だし…!!」

[メイン] 雪音クリス : 「あの中には骸骨の群れがいやがるんだ……無理に突っ込むには危ねぇ!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「わっ……!」
そのまま組みつかれる。細身の長慶寺ではクリスには敵わない。

[メイン] くらり : 「……まだ骸骨が守ってるみたいなの、だから……私にやらせてほしい…!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………でも……駄目なんだ……あれがないと、僕は……僕は……」

[メイン] GM : 【第二章オモテ】 浸食3点
長慶寺友哉が言うには、彼のヴァイオリンは特注品で、かつ最近はテレビの取材等で有名になってしまったため狙われてもおかしくないそうだ。彼にとってヴァイオリンは相棒を超えた存在で、ないと不安でたまらなく、この異常にも気づいてはいるがそれどころではない。
どうやら彼は骸骨に驚いたようで腰が抜けている。そのため、連れていくことはできないものとする。

それらを踏まえ、あなたたちはロビーにて今後の方針を話し合う。ヴァイオリンの音色はここにいても脳裏に直接響くかのように聞こえてくる。重く、暗く、激しく――まるでクラシックでなくロックのようだ。
ふと辺りを見渡せば、楽屋の扉の前で立ちふさがるように、骸骨がフルートを奏でていた。その綺麗な音色に導かれるように、コンサートホールにいた骸骨たちがぞろぞろとロビーへ溢れ出していく。どうやら、もう一度コンサートホールに向かうこともできそうだ――どうする?
→選択 全発生
①楽屋に向かう
…判定:頭脳/判定:肉体/浸食?点
②コンサートホールに向かう
…判定:頭脳/幕間の追加

[メイン] system : [ メイシア ] 侵蝕 : 4 → 7

[メイン] system : [ 夏彦 ] 侵蝕 : 8 → 11

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 5 → 8

[メイン] system : [ ロック ] 侵蝕 : 3 → 7

[雑談] system : [ ロック ] 侵蝕 : 7 → 6

[メイン] system : [ 雪音クリス ] 侵蝕 : 2 → 5

[メイン] メイシア : では、発狂します

[メイン] メイシア :

[メイン] メイシア : 状況は分かってきた。

[メイン] メイシア : ただのドッキリだとか、抜けたことを言っている方もいますが私には分かります。

[メイン] メイシア : これがそんな、つまらないものであるはずはない。

[メイン] メイシア : これは異常で、試練で、階梯で、踏み台です。

[メイン] メイシア : 私は信じている。

[メイン] メイシア : ずっと信じている。

[メイン] メイシア : 私が、私に力さえあるなら。

[メイン] メイシア : それを示してしまえたら。

[メイン] メイシア : きっとあの人はもう一度私に振り向いてくれると信じている。

[メイン] メイシア : ここでそれを示せると信じている。

[メイン] メイシア : 私は英雄になれると信じている。

[メイン] メイシア : 私はあの人を信じている。

[メイン] メイシア : お慕いしています――ネルヴァ様!

[メイン] メイシア :

[メイン] メイシア : 眼鏡を外す。ちょっとした気の入れ直しだ。

[メイン] メイシア :

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ───ホールから漏れ出る、演奏。

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] GM : 脳内に直接響くような、重く、暗く、激しく――まるでクラシックでなくロックのようだ。

[メイン] GM : ふと、見渡すと。

[メイン] GM : 楽屋の前で、扉を立ちふさがるように、骸が立っていた。

[メイン] GM : フルートを持ち、出るはずの無い音色を奏でながら。

[メイン] GM : その音色に導かれるように、ホールにいた骸達が、ロビーへゆっくりと、溢れ出てくる。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「ひっ………!?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 腰を抜かし、席にもたれる。

[メイン] 雪音クリス : 「……おいおい、マジかよ」

[メイン] くらり : 「……大丈夫、大丈夫」

[メイン] メイシア : 「あららら……」

[メイン] ロック : 一度に話しかけては酷だろうと思って今まで、友哉の様子を見ていたが。

[メイン] ロック : 「……友哉、話は分かった」

[メイン] くらり : 友哉くんにそう言って、笑顔を見せつつ。

[メイン] ロック : 「そういえば、まだ、あのS席チケットの礼をしてなかったよな?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………!」

[メイン] ロック : にやりと笑って。

[メイン] 雪音クリス : 「へっ…」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……いい、の、かい……?」

[メイン] 雪音クリス : 「キザな言い方だがよ…」

[メイン] 雪音クリス : 「良いに決まってんだろ、あたしらはダチだぞ?」

[メイン] ロック : 「この状況はよくわからないけど、ある場所はわかってるし、あの骸骨共も、蹴散らそうと思えば蹴散らせることはわかってる」

[メイン] くらり : 「…そうだよ!あんな素敵な演奏を聞かせてくれたお礼……だもん…!」

[メイン] 雪音クリス : 当たり前だろ?命をかける程度なら

[メイン] 長慶寺友哉 : 「…………ロックさん、くらりちゃん、クリスちゃん……」

[メイン] 夏彦 : 「あのヴァイオリンがなくなって君の演奏が聞けなくなるのは困るからね」

[メイン] くらり : ……返されたら返すのが当たり前だもの。

[メイン] メイシア : 「ええ、ええ! その通りです!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「先生、それにメイシアちゃんも……」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………ごめんよ……情けなくて……」

[メイン] ロック : 「!?」 
あれ、メイシアさん……!?

[メイン] ロック : な、なんだか……さっきより元気そうというか、落ち着きが……?

[メイン] メイシア : 「大丈夫です、お辛かったでしょう。休んでいても結構ですよ」
ただの端役としてね。

[メイン] 雪音クリス : 「良いんだよ、骸骨なんて怖くて当然だ……」

[メイン] くらり : 「……ううん、ううん……!そんなことないよ、こんなのに巻き込まれたら仕方ないもの」

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] ロック : 「えーと、先生~」

[メイン] 夏彦 : 「なんだね?」

[メイン] ロック : 夏彦にこっそり耳打ちする。

[メイン] 雪音クリス : 「お前はそこで休んでな?あたしが最高にクールな活躍で、お前の困り事をぶっ壊してやる」

[メイン] ロック : 「……なんだか、女子勢がちょっと様子……おかしくないです?」

[メイン] くらり : ……私だって怖いし、ここでうずくまっていたいけど……
誰かのためになるなら……そっちを選びたい…

[メイン] ロック : デジャヴ。さっきメイシアに同じことをした。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……ありがとうございます……」
目線を落としながら、恥ずかしそうに。

[メイン] 夏彦 : 「突然骸骨が犇くような事態だ。そのようなこともあるだろう」

[メイン] メイシア : 「クリスちゃん、無茶しちゃダメって言ったじゃないですか……」
私の分の栄誉を取られたら困りますから。

[メイン] 雪音クリス : 「…?」

[メイン] ロック : 「それはまぁ……そうですけど……」

[メイン] 雪音クリス : 「ああ、無茶なんかしねえよ!お前らのために出来ることをするだけだ!」

[メイン] くらり : 「みんな、頑張り過ぎ…なんだよ、あはは……」

[メイン] 夏彦 : 「確かに先ほどから我々は異常な事態に襲われている。だがね、ロックくんだ──世の中に不思議なことなどないのだよ」

[メイン] メイシア : 「それを聞いて安心しました」
どうか、引き立て役に甘んじていてください。

[メイン] ロック : 「……先生」

[メイン] 雪音クリス : 「あたしを信じろ!メイシア、安心しな。お前の事はわかってるよ」

[メイン] メイシア : 「嬉しいですよ」
相変わらず単純そうで。

[メイン] ロック : そういえば、夏彦先生は作家だった。こういう話はよく書いてるだろう。

[メイン] 雪音クリス : 「目立ちたいんだな!頑張れよ!」
満面の笑顔でそう告げた

[メイン] 夏彦 : 「今何が起きているのかは僕にもわからない。が、何かしらの理屈は働いているのだろう。だとすれば目先の変化に囚われずにそれを見つけることが肝心なはずだ」

[メイン] メイシア : 「あははは……そう、見えますかね……?」

[メイン] くらり : 「……それに、友哉くんも頑張りすぎなくっていいから…!」

[メイン] 雪音クリス : 「……?」

[メイン] くらり : 「さっきあんないい物、見せてくれたんだもん!その分、疲れてるだろうし!」

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] 雪音クリス : 「見えないのか?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………うん……」
くらりの方を向き

[メイン] ロック : 夏彦の言葉に少し気合を入れるように頬を叩いて。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……じゃあ……甘えさせて、もらおう……かな」

[メイン] ロック : 「ありがとうございます先生」

[メイン] くらり : …こんな私をいつも気にかけてくれてるってだけで、精一杯……ありがたくて、情けなくて、嬉しいのに。

[メイン] くらり : そのお礼も出来てないんだ。

[メイン] ロック : 「……俺も改めて落ち着けました、もうこうなっている以上、『あるもんはある』として、理屈を考えますよ」

[メイン] メイシア : 驚いた。意外と鋭い。
別に構わない。不快ではあるけれど、利用できるなら。

[メイン] ロック : 「それが、脱出の糸口になるかもしれませんしね」

[メイン] 夏彦 : 「うん──現状で一番頼れそうなのは肉体的にも、精神的にも君の様だな。頼んだよ」

[メイン] 雪音クリス : 友人がどうありたいか、そこにはいつも気を遣っているつもりだ。
こう、表に出たのは初めてだが……嬉しいな

[メイン] くらり : 「うん、甘えて…!」

[メイン] ロック : 「まぁ身体のほうは……」

[メイン] ロック : 全員を見る。

[メイン] 夏彦 : 「そういうことだ」

[メイン] 雪音クリス : あたしなんかに本心を明かしてくれるなんて……嬉しいよ、メイシア

[メイン] くらり : もし、もし、みんなが頑張りすぎて、転んでしまったら。
……私はきっと、死にたくなる。

[メイン] ロック : 「……はは、まぁ仕方ないですよね」

[メイン] ロック : 性別と年齢差的に。

[メイン] くらり : 視線を感じて、にこりと笑っておく。
私は平気だからと、アピールしておく。

[メイン] ロック : 「とりあえず、行動しよう俺はホールにいくよ」

[メイン] ロック : 「ヴァイオリンをとってくるなら……力仕事だからね」

[メイン] 雪音クリス : はしゃいでる場合じゃねえな。
くらりが“また”自分を粗末にし出したぞ……皆が素直になってくれたのは良いんだが……

[メイン] くらり : ぴしっと手を上げて。

[メイン] 夏彦 : 「では僕は楽屋に行こう。何か手がかりがあるかもしれない」

[メイン] メイシア : 「私もホールに行きましょう。きっとお役に立ちますから……」

[メイン] 雪音クリス : 少し心配だ、無理をしないか

[メイン] くらり : 「私も……ついていく!」

[メイン] くらり : クリスの視線を受けて、また微笑んで。

[メイン] 雪音クリス : 「っと……勿論あたしもだ!」
笑顔を返す

[メイン] ロック : 「わかりました、では、先生お任せします」

[メイン] ロック : こっそりと耳打ちする。

[メイン] 夏彦 : 「ああ、君たちも気をつけたまえよ」

[メイン] メイシア : 「助かります、夏彦さん!」
裏方仕事をやってくれるのは本当に。

[メイン] ロック : 「……三人の面倒は見ておきます、いざって時は首根っこひっつかんで連れ戻すんで」

[メイン] くらり : 「……怪我、しないでくださいね…先生」

[メイン] くらり : …私が見ていない所で、怪我なんて…

[メイン] 雪音クリス : 「こっちのセリフだよ、ロック……」

[メイン] ロック : 「あ、ああ……ごめんな、クリス」

[メイン] 夏彦 : 「僕の方は危なくなったらすぐ逃げるさ。力仕事は苦手なのでね」

[メイン] 雪音クリス : 「お前、弾けると一番わけわかんねえ真似するタイプだろーがよ!」

[メイン] ロック : 聞かれてたか。

[メイン] メイシア : 「あはは……」
冗談じゃないことを言うものだ。

[メイン] ロック : 「ええ? そうかぁ?」

[メイン] メイシア : 「まあ、まあ。私もそんなことにはならないようにしますから!」

[メイン] 雪音クリス : 「……あっ、そうだな!」

[メイン] ロック : 「あ、ありがとうございます……」

[メイン] くらり : 「…それなら安心だけど……って、私は平気だよぉ!」

[メイン] ロック : メイシアの豹変っぷりに困る。

[メイン] ロック : 女は恐ろしいってか?

[メイン] ロック : 意味違うだろこれ。

[メイン] 雪音クリス : 「三日会わざればって奴か…?」
ロックの隣でうんうん唸る

[メイン] ロック : 何だこのテンション。

[メイン] ロック : やっぱりこいつら……なんかおかしいぞ?

[メイン] くらり : 「…………」
雰囲気が変わったような気がして、でも……こっちの方が安心する。

[メイン] 雪音クリス : 「……あー、ロック。どうかしたか?」

[メイン] くらり : だって私のことを、気にしてくれない。
自分のことだけを信じていてくれてるから。

[メイン] くらり : だったら私は、”脇役”でいい…。

[メイン] ロック : 「あ、いや……あー」

[メイン] 雪音クリス : 「さっきからずっとみんなを心配して、少し疲れてんのか?だったら、もう少し休んでから……」

[メイン] ロック : 苦笑いして。

[メイン] ロック : 「まぁ、そうだな……」

[メイン] ロック : 「バイオリンとってきたらそうするよ」

[メイン] ロック : バシッと頬を叩いて、腕まくりをして。

[メイン] ロック : 「そんじゃあ、いこうか」

[メイン] ロック : 「友哉、いってくるぜ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……お願いします、ロックさん」

[メイン] 長慶寺友哉 : ぺこりと頭を下げる。

[メイン] 雪音クリス : 「おっし!待ってろよ!」

[メイン] くらり : 「……それはクリスちゃんも一緒だよ、終わったら…休もうね?」

[メイン] メイシア : 「そうですね、手早く行きましょう」
他人の機微に興味はない。私に向けられないものなら。

[メイン] ロック : 「……」
……なんか、突然俺の取引先の女みたいになったなメイシアさん。

[メイン] 雪音クリス : 「ん……?ああ、勿論。あたしも苦労人体質だもんなぁ〜こんな事が終わったら、ゆっくりし休む」

[メイン] 雪音クリス : 「そん時は、一緒に茶でも飲もうぜ!」
「くらりがいれば、さぞ安らげるだろうよ」

[メイン] くらり : ……お願い、本当に……みんなが疲れないでいてほしい…
ただそれだけが、私の欲求。

[メイン] くらり : 「……そうだね、美味しい物用意するから!」

[メイン] くらり : えへへ、と笑いながら答える。
……私の役目がそこにあるって、安心できる…

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] GM : どちらの選択肢へ向かうか宣言
そして判定どうぞ

[メイン] ロック : コンサートホールに狂人3人つれていきます

[メイン] くらり : 2~

[メイン] 夏彦 : 楽屋だね

[メイン] ロック : 何だこの編成地獄か?

[メイン] メイシア : 勿論、ホールへ!

[メイン] 雪音クリス : そうだねx1

[メイン] くらり : 自分がゴミだから…役に立てる方を…

[メイン] くらり : ホールは頭脳判定だね
素で振る

[メイン] くらり : 3b10<=7 頭脳判定(発狂) (3B10<=7) > 1,4,6 > 成功数3

[メイン] くらり :

[メイン] ロック : 今の君はどっちかというとミ=ゴと接触した人だよ

[メイン] 夏彦 : 2b10<=6 頭脳判定(平静) (2B10<=6) > 5,5 > 成功数2

[メイン] ロック : 2b10<=6 頭脳判定(平静) (2B10<=6) > 7,2 > 成功数1

[メイン] ロック : 2を確保だ

[メイン] 雪音クリス : 3b10<=精神 振り返え

[メイン] system : [ ロック ] 確保 : 3 → 2

[メイン] メイシア : 3b10<=10 精神判定(奇跡) (3B10<=10) > 7,9,3 > 成功数3

[メイン] 雪音クリス : 🌈

[メイン] GM : チッ

[メイン] 雪音クリス : 2b10<=6 精神振り代え (2B10<=6) > 1,10 > 成功数1

[メイン] くらり : あ、確保ダイスは判定に使ったの以外だね

[メイン] 雪音クリス : は?

[メイン] GM : クリスはじゃあ普通の失敗になる

[メイン] メイシア : 🌈

[メイン] ロック : あ、ほんとだ

[メイン] 夏彦 : 🌈

[メイン] くらり : 🌈

[メイン] 雪音クリス : そして、発狂時と通常を間違えている🌈🌈🌈

[メイン] system : [ ロック ] 確保 : 2 → 3

[メイン] GM : あーじゃあ1d10振れ

[メイン] くらり : もう一個振ったら1出るかもよ

[メイン] 夏彦 : 1と10は相殺されるのかな?

[メイン] GM : いえす

[メイン] system : [ くらり ] 確保 : 6 → 7

[メイン] 雪音クリス : 1d10 (1D10) > 2

[メイン] 雪音クリス : 惜しい

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 8 → 2

[メイン] GM : 相殺されて出目が無くなる

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 2 → 8

[メイン] 夏彦 : ならばこれで普通に成功か

[メイン] system : [ くらり ] 確保 : 7 → 1

[メイン] GM : 教える

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] ロック : 【第二章②】
コンサートホールに再び戻って来たあなたは、観客席の一つに写真とレクイエムの楽譜が置いてあることに気づく。写真を見れば、それは長慶寺友哉の家族写真のようで、少し幼い友哉の姿が映っている。となりには、不貞腐れた顔をしてピースをする兄らしき姿――そこであなたは、ある光景を見る。
→幕間③へ

【幕間③】
あなたは騒々しく、狭い箱の中に一人立っていた。どうやら小さなライブ会場のようだが、観客たちは皆派手な格好をしていて、奏でられる音楽は激しく、歌声はデスボイス。そう、ヴィジュアル系バンドのライブ会場のようだ。あなたの口が一人でに言葉をつぶやく。
「かっこいいなあ、お兄ちゃん…」
あなたの目は、ベースを弾く青年に向けられていた。その姿はどこか、「長慶寺友哉」に似ているような――そこで、意識は現実へと浮上する。
→第三章オモテへ

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 「……写真?」

[メイン] ロック : 骸骨を押しのけ、どうにも様子がおかしい女性三人をつれてコンサートホールに戻る。いつもの仕事と似てるなこれ。

[メイン] ロック : 思えば、おかしな女と仕事するのは慣れてた。

[メイン] メイシア : 「ヴァイオリンは無いんですね……」

[メイン] くらり : その声に気づき、ロックの後ろから覗き込む。

[雑談] system : [ 夏彦 ] 侵蝕 : 11 → 14

[メイン] メイシア : 写真とかどうでもいい。

[メイン] くらり : じっと見つめる……どこかで見たような…いや。

[メイン] ロック : 「これは友哉か……えーと」

[メイン] くらり : 「…これ……友哉くん…?」

[メイン] ロック : 「こっちのは……お兄さん?」

[メイン] 雪音クリス : 「へぇ、どれどれ」

[メイン] メイシア : 「ふむふむ……」
一応、見ておく。合わせるだけ合わせておこう。

[メイン] ロック : 途端。

[メイン] ロック : 「!?」

[メイン] ロック : また、あれだ。

[メイン] くらり : ……兄。
…そういえば、と頭の中を思い出す。
………何か、突っかかるような…。

[メイン] ロック : 脳裏に見知らぬ記憶が再生されていく……この、記憶は……!

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 『「かっこいいなあ、お兄ちゃん…」』

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : !?

[メイン] ロック : 思わず、また自分の口をふさぐ。ここは……ライブハウス? それにこの爆音は……!

[メイン] ロック : 「デス、メタル……!?」

[メイン] 雪音クリス : 「すごい熱気だけど……なんだ、これ?」

[メイン] くらり : 「……ぅ、ぇ…?」

[メイン] メイシア : 「あら……」
いきなり耳障りだ。音も、バカバカしい熱狂も神経に障って仕方ない。

[メイン] ロック : 「全員またいるか!」
声は届かない。周りの音がうるさすぎる。

[メイン] くらり : 周囲に友だちがいない、ということに恐怖を、そして安心を得られずに。

[メイン] 雪音クリス : 「……また幻覚か!?くそっ、こんな時に!!」身振り手振りで仲間を探ろうにも……何故か、別人の体のように自分で動かせない

[メイン] ロック : 視線が、動かない。

[メイン] メイシア : 誰の記憶か知らないけど心底陳腐なものをよくも堂々と垂れ流せるものです。

[メイン] ロック : 小さなライブハウス、その舞台に視線が釘付けになる。

[メイン] ロック : そこにいるのは。

[メイン] ロック : ベースを弾く……青年。

[メイン] くらり : ……何故だか湧き上がってくる感情。
これは……あこがれのような……。

[メイン] ロック : 「あれは……」

[メイン] ロック : 『「かっこいいなあ、お兄ちゃん…」』

[メイン] ロック : また、口が勝手に動いた。

[メイン] ロック : お兄ちゃん?

[メイン] ロック : まさか……!

[メイン] ロック : 「友哉の……お兄さん?」

[メイン] くらり : …友哉、くん…?……でも少し違う、あの人は……
そう思っても、声は出ずに。

[メイン] 雪音クリス : 「アレが…?」

[メイン] メイシア : こんなものを見せられて、どうしろと。

[メイン] ロック : 「グッ……!!」

[メイン] ロック : 意識が、急浮上する。

[メイン] くらり : ああ、でも……さっきも体験したこの感じ。
……もしかしなくても…私は友哉くんの記憶を思い出していて……

[メイン] ロック : 爆音と、ライブハウスが彼方へと消えて。

[メイン] ロック : 気付けば……また、コンサートホールにいた。

[メイン] くらり : そんなことを考える内に、意識が戻り……

[メイン] ロック : 「……なんだ、ありゃ」

[メイン] くらり : 「……っ、みんな……!」

[メイン] ロック : 思わず、椅子に腰かける。頭がガンガンする。

[メイン] ロック : デスメタルなんてライブハウスで聞いたのは始めてだ。

[メイン] メイシア : 「さっきから、不思議なことが多いですね……」
記憶の持ち主はそんなに自分語りがしたいんでしょうか?

[メイン] くらり : 意識が戻り、友だちの姿を見ることが出来たため安堵する。
……よかった、無事だった…

[メイン] 雪音クリス : 「お、おい……ロック、大丈夫か?みんなも……っとと」

[メイン] メイシア : 「どうやら、あの光景は幻覚のようなもの。無害らしいですね」

[メイン] くらり : 「……疲れたよね、ゆっくり…休んでて大丈夫」
椅子に腰かけるロックの姿を見て。

[メイン] ロック : 「……ああ、ありがとう」

[メイン] ロック : 「少し休むよ……」

[メイン] メイシア : 「まあ、お疲れでしたらごゆっくりどうぞ。ロックさんもずっと気を張っていましたからね」

[メイン] 雪音クリス : 「メ、メイシアは流石だな、元気そうだ」
椅子によっかかりながら

[メイン] くらり : その答えに安心して笑みが零れる。
……私のやるべきことは、守ること。

[メイン] メイシア : 「ええ、元気ですよ。私はずっと……ええ。ご心配なく」
だから邪魔しないで。

[メイン] 雪音クリス : 「はいはい……心配はするけど、邪魔はしねえよ」

[メイン] メイシア : 「さて、さて、さて。こちらはどうやら手がかり無しの様子です」

[メイン] 雪音クリス : 「だな……あー、グラグラする」

[メイン] くらり : その返事にまた安堵。
私が守る必要が無いのは……寂しいけど、その分メイシアさんが疲れていない証拠。
なら私は必要ない。

[メイン] system : [ ロック ] 侵蝕 : 6 → 2

[メイン] くらり : 「……肩、貸そうか?」
ちらりとクリスを見て。

[メイン] 雪音クリス : 「頼む、ああいうのは初めてでさ…」

[ツナガリ] system : [ ロック ] ツナガリ : 2 → 3

[メイン] メイシア : 「お優しいですね……くらりさんも、クリスさんも」
それでずっと他人に足を取られてばいい。

[メイン] メイシア : 「さてさて、では夏彦さんをお待ちしましょうか。下手に移動するよりも、そちらの方が確実でしょうから」

[メイン] 夏彦 : その言葉と同時にホールの扉が開かれる

[メイン] メイシア : 「あら!」

[メイン] 雪音クリス : 「!」

[メイン] 夏彦 : 「ふむ……皆無事の様だね」

[メイン] 雪音クリス : 「せんせ……悪い、遅れてたか?」

[メイン] 夏彦 : 「いや、皆が無事なら何も問題はない」

[メイン] 夏彦 : 「それよりお互いが見たものについて話し合おうか……僕の方はあまり楽しい話ではないのだがね」

[メイン] くらり : クリスに肩を貸して、椅子に座らせながら。

[メイン] くらり : 「……そちらも…何かあったんですか…?」

[メイン] くらり : 首筋に見える、汗を見つめて。

[メイン] 雪音クリス : 「……あー、楽屋に行ってたんだっけ?」

[メイン] 夏彦 : 「────ああ」
そして楽屋で見た凄惨な光景を皆に伝える

[メイン] メイシア : 「へえ……それはそれは、恐ろしい……よくご無事でお戻りに」
そっちに行けばよかったな。

[メイン] 夏彦 : 「最後に彼らはこう言い残したよ──『──────彼のヴァイオリンは死で出来ている』とね」

[ツナガリ] system : [ くらり ] ツナガリ : 1 → 3

[メイン] 雪音クリス : 「まさか喋るとはな…」

[メイン] メイシア : 「これはまた抽象的ですね」

[メイン] くらり : 「………何を表してるんだろう…」

[メイン] くらり : ……自傷する楽団員そして、意味深な言葉を発する……
もしそっちに行ってたら、私は怖がるだけに過ぎなかっただろうから…よかったかも…

[メイン] 夏彦 : 「そうだね。確かに抽象的だ────ただ先ほどの骸骨の反応からしてやはりこの事態の鍵はあのヴァイオリンが握っているらしい」

[メイン] メイシア : 「ふむふむ、確かにその通りのようですね」

[メイン] メイシア : 「ああ、こちらの話もしておきましょうか」
写真と、幻覚らしき光景について話す

[メイン] 夏彦 : 「家族写真か────長慶寺くんに兄弟がいるとは聞いていなかったが」

[メイン] ロック : 「……」
誰にも返答せず、ただ項垂れてぐったりしている。

[メイン] メイシア : 「ええと確か長慶寺さんは次男……なんでしたっけね?」
あまり興味が無いから詳しく覚えていないのだが。

[メイン] 夏彦 : 「彼から兄の話をされたことはなかったが……」

[メイン] くらり : 「………言いたくなかったから…?」

[メイン] メイシア : 「じゃあ、聞いてみましょうか」

[メイン] くらり : ……お兄さんに何かあった、とか…

[メイン] 夏彦 : 「そうだね、彼もまだロビーにいるだろう」

[ツナガリ] system : [ 夏彦 ] ツナガリ : 3 → 5

[メイン] 雪音クリス : 「ま、聞けば答えてくれっか……」
椅子から立ち上がり伸びをする

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 【第三章オモテ】 浸食3
コンサートホールにあなたたちは再び集まった。舞台の上ではヴァイオリンが今も演奏を続けている。しかし、その演奏はもう一つの音だけではなかった。次々と骸骨が現れ、思い思いの楽器を骨の手で演奏しはじめる。曲目はモーツァルトの「レクイエム」——それはもはや、骸骨の演奏会と呼ぶべき光景だろう。
あなたはその演奏を止めなくてはならないと直感した。
→選択 単発生
単発生
①楽器や楽譜、もしくは演奏者(骸骨)を破壊する
…判定:肉体/骸骨-1
②楽譜と楽器を奪い、別の曲で演奏を上書きする
…判定:精神/幕間追加/骸骨+1

[メイン] GM :  

[メイン] ロック : 発狂しまーす

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 8 → 11

[メイン] system : [ ロック ] 侵蝕 : 2 → 5

[雑談] system : [ メイシア ] 侵蝕 : 7 → 10

[メイン] ロック : 発狂

[メイン] ロック :  

[メイン] system : [ 夏彦 ] 侵蝕 : 14 → 17

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 考えが、まとまってきた。

[メイン] ロック : そうだ、条件は整った。

[メイン] ロック : 前提として、この話は現実の枠組みを超えている。

[メイン] ロック : だが、そんなことは重要ではない。

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] ロック : ぐったりと、項垂れて、ぐったりと。

[メイン] ロック : 状況をまとめる、反芻する、全てを詳らかにする。

[メイン] ロック : ああ、なんだ。

[メイン] ロック : こんなにも。

[メイン] ロック : 「……面白いじゃないか」

[メイン] ロック : 条件はそろった。

[メイン] ロック : あとは、もう博打をうつしかないだろう。

[メイン] ロック : だが、しかし。

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 「……知恵と勇気で埋められるところは全部埋めてからやるギャンブルほど」

[メイン] ロック : 「胸躍るものはない」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : クラヤミ、暴露を宣言

[メイン] GM : ──そしてロックは、全てを知る。

[秘匿(GM,匿名さん)] system : [ ロック ] 侵蝕 : 5 → 13

[メイン] ロック : にやりと、口角を歪めて。

[メイン] ロック : 「……好奇心は猫を殺す。だがね」

[メイン] ロック : 「俺は『人』だ」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] 夏彦 : 発狂しよう

[メイン] 夏彦 :  

[メイン] 夏彦 :  

[メイン] 夏彦 :  

[メイン] 夏彦 : 目の前に広まる亡者の群れ

[メイン] 夏彦 : 平静を装っているように見せても当然夏彦の心にも、これまでの異常な状況による重圧が押し寄せている

[メイン] 夏彦 : そして────今この瞬間ついに夏彦の理性は決壊した

[メイン] 夏彦 : やがて普段は心の奥に封じていた過去が顔をのぞかせる

[メイン] 夏彦 : ────夏彦の脳裏に再生される記憶

[メイン] ??? : 「あ~~~────誰だよ────……のは」

[メイン] 夏彦 : 「死ぬなッ! ××ッ!」

[メイン] 夏彦 : ──幼い頃目の前でかつて喪った友人

[メイン] 夏彦 : そして彼の存在は時が経つにつれて大きく大きくなっていき────

[メイン] 夏彦 : ────それは夏彦の中でもう一つの人格にまでなっていた

[メイン] 友彦 : 「あ~~~マジィ~~~~誰だよこんなところに俺を呼んだのは」

[メイン] 友彦 :  

[メイン] 友彦 :  

[メイン] 友彦 :  

[メイン] GM : ロビーへ戻ろうとするあなた達。

[メイン] GM : 舞台の上ではヴァイオリンが今も演奏を続けている。

[メイン] GM : ……だが、その音色に、変化が。

[メイン] メイシア : 「おやおや、何やら様子が妙ですね」

[メイン] くらり : 「…なんだか…どんどん、集まってる…?」

[メイン] 雪音クリス : 「……っと、なんだ?」

[メイン] ロック : 「――うるさいな」

[メイン] 雪音クリス : 「おう、ロック……って……」

[メイン] ロック : 項垂れていたロックが、立ち上がり。

[メイン] 雪音クリス : やべぇ

[メイン] ロック : 前髪を軽く後ろに撫でつけてから。

[メイン] ロック : ――薄く、笑った。

[メイン] 友彦 : 「俺が聞きてぇのはグランジロック!! 誰か 演奏しろっての!!」

[メイン] 雪音クリス : ──ロックがマジになってやがる

[メイン] くらり : 「………え?」

[メイン] メイシア : 「あはは……うるさいって酷いじゃないですか……」

[メイン] GM : 荘厳で、ずっしりと心に響くような、そんな重演奏。

[メイン] くらり : ……二人の様子が…明らかに変だ。
変わって行ってるような…ああ。

[メイン] メイシア : 「夏彦さんッ!?」

[メイン] ロック : 「なるほど」

[メイン] くらり : ……私がふがいないからだ。

[メイン] 雪音クリス : 「あはは……やべえな、これ。せんせがガキに見えてきた」

[メイン] ロック : 「そうやって『殺す』わけか」

[メイン] 雪音クリス : 「くらり、ちょっと助けてくれ。幻覚が見える」

[メイン] ロック : ずかずかと、舞台に向かう。

[メイン] くらり : 「……! う…でも、私にも…見える」

[メイン] くらり : 目を何度も擦る、けど。

[メイン] 雪音クリス : 「マジかぁ…じゃあ幻覚じゃねえな……」

[メイン] 友彦 : 「どうもくせぇと思ったら……田舎の騎士団のおめぇのにおいだったのか」

[メイン] メイシア : 「あ、おっとっと! 一人じゃ危ないですって!」
ロックについていく

[メイン] GM : 曲名は、モーツァルトの「レクイエム」

[メイン] 雪音クリス : 「……おっし!行くぞくらり!ロックが暴走すると、置いてかれかねない!」

[メイン] くらり : 「……なんだか二人が……すっごく変わってて…!
……うん…!」

[メイン] 雪音クリス : 「せんせも…せんせなのか?まいいや!さっさと来いよ!」

[メイン] メイシア : 「田舎て。輝ける都ですよ都……」
騎士って私のことですよね??

[メイン] くらり : ぱたぱたと走り、追いつこうと。
…私が何かしてしまったのかもしれない、そんなことがほんと…

[メイン] GM : ─────死者に捧げる、鎮魂歌。

[メイン] GM : あなた達は、直感する。
止めねば。

[メイン] くらり : ……でも、その前に…

[メイン] くらり : 「……夏彦先生…!」

[メイン] くらり : 足を止めて、そちらに向かい。
……心が安定してないなら……

[メイン] 友彦 : 「なんだよ?」

[メイン] くらり : ポケットから瓶を取り出し。
とんとん、と手に何粒か薬らしきものを出す。

[メイン] くらり : 「……これ、飲んだら…楽になるかもしれません!
……どうぞ!」

[メイン] くらり : 薬を5つ渡します

[雑談] system : [ くらり ] 薬 : 5 → 0

[メイン] 友彦 : 「俺が飲みてぇのは冷たいジュース!! 誰か 買って来いっての!!」

[メイン] 友彦 : それはそれとして薬は貰う

[メイン] system : [ 友彦 ] 薬 : 1 → 6

[メイン] くらり : 「……ご、ごめんなさいっ!」
鞄からジュースを取り出して渡しつつ、瓶をしまう。

[メイン] くらり : 瓶には『精神安定剤、抗うつ剤』とも書かれていたが。

[メイン] 友彦 : 「あ~~~マジィ~~~~誰だよあったけぇジュースなんか飲ませるのは」
もらったジュースを飲みながら

[メイン] くらり : 「と、とにかく……先生も向かいましょう、あそこ!」

[メイン] くらり : 舞台を指さし、気にしながら駆け出し。

[メイン] 友彦 : 「う~~骸骨ィ~~~……俺骸骨苦手なんだよなァ……」
ついていく

[メイン] ロック : 「じゃあいい」

[メイン] ロック : そういって、ゆるりと立ち上がり。

[メイン] ロック : 「面倒だ」

[メイン] ロック : 前蹴りで、骸骨を蹴散らす。

[メイン] ロック : 「……やっぱりだ、腰椎を蹴ってやりゃいい、模型じゃなくて本物なら、筋肉がなければただのデクだ」

[メイン] ロック : 「数だけが頼みなんだな」

[メイン] メイシア : 「あ、真似していいですかそれ?」

[メイン] 雪音クリス : 「おっし!ロックがいい事気づいたな!」

[メイン] くらり : 「………え、う、うん……」

[メイン] メイシア : 返事を待たずに骨を蹴り飛ばす

[メイン] ロック : 「いい具合だ」

[メイン] 雪音クリス : 「メイシアがもっかいやってくれてるから、それに続くぞ!」

[メイン] ロック : 「さぁ、俺たちも奏でよう」

[メイン] GM : 理性のリミッターが外れた蹴りで、行く手を阻む骸は無様に転がる。

[メイン] 雪音クリス : 動きを真似るように全力で蹴り飛ばす

[メイン] くらり : その豹変した態度に戸惑いつつ。
……私が頑張らなかったからだ、もっと頑張れば…こんなことにはならなかったんだ…

[メイン] メイシア : 「いいですねこれ!」
万軍を蹴散らす英雄って感じで。

[メイン] 友彦 : 「においが移るからあっちいけや!このスケルトン!」

[メイン] くらり : 「…………」
動きだけは、他に合わせるように。

[メイン] ロック : 骸骨から、楽器を乱暴に奪い取り。

[メイン] ロック : 「レクイエムは悪いけど趣味じゃない」

[メイン] 雪音クリス : 「なあ、メイシア!どれがやりたい?」奪い取った幾つかの楽器を並べて

[メイン] メイシア : 「やるなら華々しく、荒々しくですねえ」

[メイン] ロック : 「俺が好みなのはな……」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 「狂騒曲(カプリッチョ)だ」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 3b10<=8 精神判定(発狂) (3B10<=8) > 6,9,6 > 成功数2

[メイン] 友彦 : 3b10<=7 精神判定(発狂) (3B10<=7) > 8,4,8 > 成功数1

[メイン] 雪音クリス : 3b10<=7 (3B10<=7) > 7,10,2 > 成功数2

[メイン] メイシア : 3b10<=10 精神判定(奇跡) (3B10<=10) > 2,7,2 > 成功数3

[メイン] system : [ メイシア ] 確保 : 3 → 2

[メイン] くらり : 頭脳で代用~

[メイン] GM : はいクリスACT表

[メイン] system : [ くらり ] 侵蝕 : 11 → 13

[メイン] メイシア : コソコソ(2を確保)

[メイン] くらり : 3b10<=7 頭脳判定(発狂) (3B10<=7) > 3,3,9 > 成功数2

[メイン] ロック : ! 何をコソコソしている!

[メイン] ロック : メイシア、クリスに援護なげてやってくれ

[メイン] ロック : ツナガリでなげられる

[メイン] メイシア : へい…

[メイン] 雪音クリス : うわあり!

[メイン] メイシア : 援護どうぞ…

[メイン] 雪音クリス : 3b10<=7 (3B10<=7) > 5,5,7 > 成功数3

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 【第三章②】
あなたは耳障りな音に耐え、楽譜と楽器を奪い、速攻で別の曲を演奏してみようとする。「ブラームスの交響曲第1番の第2楽章」でも、「レクイエム」でもない曲を演奏する――はずだった。ヴァイオリンを弾く手が勝手に動く。そこにあなたの意思はない。手は骸骨の手となり、「レクイエム」を演奏する。
必死の思いで楽器を投げだすと、ふと譜面台が目に入る。いつの間にか、レクイエムの楽譜は新聞に変わっていた。
→幕間④へ

【幕間④】
あなたはその新聞を読んでみる。どうやら地方紙であるようだ。数か月前、とあるバンドメンバー全員が怪死をとげたという事件の記事であるようだ。死亡したメンバーの一人の名前にあなたは着目する、「長慶寺駿」という名前で、どうやらバンドではベースを担当していたらしい。
→登場人物②開示、終章①へ

【登場人物②】
「長慶寺駿」
とあるヴィジュアル系バンドのベース担当。長慶寺友哉の実の兄である。
だがクラシックこそが至高と考える長慶寺家とはソリがあわず、勘当されている。
数か月前謎の変死を弟の友哉が発見し、その後次々と同じバンドのメンバーが怪死していったそうだ。事件、事故両方の線で捜査がなされているが、巷では「ウラの抗争に巻き込まれた」や「化け物に殺された」などと、いろいろな推測が飛び交っている。
彼の遺体は、弟の友哉が受け取ったそうだ。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] ロック : 「さぁ、準備は整った」

[メイン] ロック : 楽器を手に、骸骨を踏みつけて不敵に笑い。

[メイン] ロック : 「タネは割れてる、もうこれで三度目だ」

[メイン] ロック : 「二度あることは三度ある、だが仏の顔も三度までだ」

[メイン] メイシア : 「ではありがたく、さてさて」
クリスの提示から、適当に一つ掴み取る。こんなものは何だっていい。

[メイン] ロック : 「三度目の正直にしてみせろ」

[メイン] ロック : 「『兄さん』」

[メイン] ロック : 腕が、一人でに動き出す。

[メイン] 雪音クリス : 「……あれ?」

[メイン] ロック : 手が、一人でに、勝手に、レクイエムを奏でる。

[メイン] ロック : その手が徐々に白骨化していくような気すらしてくる、だが。

[メイン] ロック : 「おい」

[メイン] くらり : 他を真似するように、演奏していた。
自分にそんな経験はないから見様見真似。

[メイン] 雪音クリス : 「……おい、ロック。これ……続けんのか?」

[メイン] ロック : 「……弟まで殺すつもりか?」

[メイン] ロック : 「『兄さん』」

[メイン] ロック : 全員の手が、一人でに。

[メイン] 雪音クリス : 「最初あたりも言ったが……逃げ出したい」

[メイン] くらり : ……それよりも、大丈夫かと他の様子を見て。

[メイン] ロック : レクイエムを奏で続ける。

[メイン] くらり : …気づく。

[メイン] ロック : 徐々にその手が骸骨のそれを同じように見えてくる。

[メイン] ロック : 全員そうなる。

[メイン] くらり : 「……え、勝手に…!」

[メイン] メイシア : 「あらららら……」

[メイン] 雪音クリス : 「……ロック、シカトこかれるには、この状況は早いって!鞄投げたのは悪かったよ!!」

[メイン] ロック : 「クリス」

[メイン] 雪音クリス : 「!」

[メイン] ロック : 「相手は行儀が悪い」

[メイン] ロック : 「こっちも合わせていいぞ」

[メイン] 雪音クリス : 「……りょーかい、何が起こるかも知れんが……腹括るよ」

[メイン] ロック : いうなり、ロックは楽器を握りしめていた手を。

[メイン] ロック : クリスへと近づけて。

[メイン] ロック : 「俺の肩を蹴れ、クリス」

[メイン] 雪音クリス : 「……オイオイ、そりゃあ……マジか?」

[メイン] ロック : 「ああ」

[メイン] ロック : 「遠慮なくやれ」

[メイン] 雪音クリス : 「……オッケーだ、ロック」
禁忌に近い、されど……命じられた

[メイン] ロック : それに合わせて、一歩前に出て。

[メイン] ロック : 威力を伝導させて。

[メイン] ロック : 「あっぐぁあぁああぁあああぁぁあああ!!」

[メイン] 雪音クリス : なによりも……友人の頼みだ。
これで命一つ無くす程度……受け入れてやるよッ!!

[メイン] ロック : 肩関節を脱臼させて、無理矢理楽器を取り落とし。

[メイン] ロック : 「ハッハハハハハハ!!」

[メイン] ロック : 「ざまぁみろ、お前はやっぱり」

[メイン] ロック : 「『肉の身体』に抗えない!!!」

[メイン] ロック : 「『骨』じゃあ『肉』には届かない!」

[メイン] ロック : 「骨身に染みる芸術! それが真髄精髄とでもいいたいか!?」

[メイン] ロック : 「生憎だな、俺はそんな御高尚よりも!!!」

[メイン] ロック : 「低俗なロックを、安いエールとフライドチキンでかっこむだけさ!!」

[メイン] ロック : 今度は、腕を片手で固定して。

[メイン] ロック : 「ああ、っぐうう!!!」

[メイン] ロック : 関節を、入れる。

[メイン] ロック : 「はぁ……はぁ……はは、ははは」

[メイン] 雪音クリス : 「……お前凄えな、アメリカのギャングでも道を譲る喚きっぷりだ」

[メイン] ロック : 「とんでもない」

[メイン] ロック : にやりと笑う。

[メイン] ロック : 「『本場』はもっとおっかないさ」

[メイン] ロック : いつのまにか、楽譜は新聞に変化していた。

[メイン] ロック : その新聞を片手に、楽譜台を握りしめると。

[メイン] ロック : 舞台上をめちゃめちゃに荒らしまわり。

[メイン] ロック : とても演奏などできないような状態にする。

[メイン] ロック : 「これでいい」

[メイン] ロック : 「クラシックはおしまいだ」

[メイン] ロック : 「どうだいみんな? 新聞でも」

[メイン] ロック : 「コーヒーはあいにくときれてるけどね」

[メイン] ロック : 瓦礫にこしかけ、新聞を広げる。

[メイン] 友彦 : 「俺が読みてぇのは京極堂シリーズの新作!! 誰か 書いて来いっての!!」

[メイン] 雪音クリス : 「で、次はどうする?楽器もねえし、踊るか?」

[メイン] ロック : 「おめぇが書かねぇとよめねぇだろそれは」

[メイン] くらり : 「……うわぁ」

[メイン] メイシア : 「これはこれは……あはは」
なんだ、英雄はこっちじゃないですか。

[メイン] くらり : 凄い……ここまで。

[メイン] ロック : 「まぁ、落ち着けよクリス」

[メイン] くらり : …私が要らないくらいに。あの人は成り立っている。

[メイン] ロック : 「みんな、この新聞、見てくれよ」

[メイン] メイシア : 「是非に是非に」
言われるままに新聞を覗き込む。

[メイン] くらり : 「……う、うん」

[メイン] 友彦 : 「フフン」

[メイン] メイシア : この人を見ていれば、私もまた英雄に近づけるかもしれませんから!

[メイン] くらり : その通りに、従って。

[メイン] 雪音クリス : 「……えーっと、なになに?」

[メイン] ロック : 地方紙であるようだ。
数か月前、とあるバンドメンバー全員が怪死をとげたという事件の記事。
死亡したメンバーの大半は身に覚えのない名前かもしれない。

[メイン] ロック : しかし、ベーシストの名前だけは……別だ。

[メイン] ロック : 「長慶寺駿」

[メイン] メイシア : 「聞き覚え、ありますね」

[メイン] 雪音クリス : 「……見覚えもある気がするな」

[メイン] 友彦 : 「誰だよこの怪死したベーシストは」

[メイン] くらり : 「……もしかして…お兄さん…」

[メイン] ロック : パチンと指を鳴らして。

[メイン] くらり : あの、幻覚で見た。

[メイン] ロック : 「そうだ、くらり」

[メイン] ロック : 「『兄さん』だよ」

[メイン] ロック : 「夏彦先生、俺に言ったな?」

[メイン] ロック : 「不思議な事は何もないって」

[メイン] 友彦 : 「誰だよ夏彦ってのは」

[メイン] ロック : 「アンタまでイカれたんだな」

[メイン] ロック : ケラケラ笑う。

[メイン] ロック : 「まぁいい」

[メイン] 雪音クリス : 「つーか、誰だコイツは」

[メイン] 友彦 : 「俺の名前は友彦!!」

[メイン] ロック : 「ここにはもうまともな奴はいない」

[メイン] 雪音クリス : 「自己紹介どーも……悪いが、すっこんでろ!」友人でないなら問答無用

[メイン] メイシア : 「怖いですね……」

[メイン] ロック : 「この話はだからこそ、とても『まとも』な話だったんだ。今俺は――心底そう思っているよ」

[メイン] くらり : 「く、クリスちゃん…!待って…!」

[メイン] ロック : 「何も不思議な事なんてない」

[メイン] ロック : 「これは当然の摂理、当たり前の話」

[メイン] 雪音クリス : 「当たり前って……骸骨の演奏がか?」

[メイン] くらり : …余計に対立なんてしたら、それこそ傷がつく……

[メイン] ロック : 「弟が兄に送るレクイエム」

[メイン] ロック : 「それが届いただけのことだ」

[メイン] 雪音クリス : 「……レクイエム聴いたら死者が起きるって、本末転倒じゃねえか」

[メイン] ロック : 「……だから、兄貴が弟にレクイエムを『返送』しただけのこと」

[メイン] ロック : 「違うな」

[メイン] 雪音クリス : 「なに?」

[メイン] ロック : 「俺達が死者に近づいている」

[メイン] 雪音クリス : 「……あ」

[メイン] メイシア : 「ああ……なるほど」

[メイン] 雪音クリス : 確かに先程……楽器を握った手が白骨化した

[メイン] メイシア : 「立っている前提が違ったんですねえ」

[メイン] くらり : 「……私たちが…飲み込まれてる…」

[メイン] 雪音クリス : 死者、彼方に近づいていっている

[メイン] ロック : 新聞を指さす。

[メイン] 友彦 : 「う~~死ィ~~~……俺死ぬの苦手なんだよなァ……」

[メイン] ロック : 「長慶寺駿」

[メイン] くらり : …そんなの、はねつけるべきだ。
いや……そんなのはあってはならない。

[メイン] ロック : 「クラシックこそが至高と考える長慶寺家とはソリがあわず、勘当されている」

[メイン] ロック : 記述を指で追っていく。

[メイン] ロック : 「数か月前謎の変死を弟の友哉が発見し、その後次々と同じバンドのメンバーが怪死していったそうだ。事件、事故両方の線で捜査がなされているが、巷では『ウラの抗争に巻き込まれた』や『化け物に殺された』などと、いろいろな推測が飛び交っている」

[メイン] 雪音クリス : 「よく覚えてたな、そんな事件……」

[メイン] ロック : 「クリス、違うんだ」

[メイン] ロック : 「あの楽譜がこの新聞になっている」

[メイン] ロック : 「これはメッセージだ」

[メイン] ロック : 「駿が俺達にいっているのさ」

[メイン] ロック : また、指差す。

[メイン] ロック : 新聞の記述。

[メイン] ロック : 新聞にあるはずがない記述。

[メイン] ロック : 「弟を止めてくれってな」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : ――彼の遺体は、弟の友哉が受け取ったそうだ。

[メイン] ロック :  

[メイン] 雪音クリス : 「……!」

[メイン] くらり : 「…………」

[メイン] メイシア : 「はあ~」

[メイン] ロック : 「本当にコイツが報道されているなら、アイツはもう娑婆にいるわけがない。つまり、これは駿からのメッセージで、駿の遺体はまだ友哉が持ってる。駿はいつまでも浮かばれないままだ」

[メイン] 雪音クリス : 「……ロック、お前はこう言いたいのか?あたしらが向こう側に……こっちに来ちまったのは」

[メイン] 雪音クリス : 「友哉が原因で、しかも。あっちのお兄ちゃんが新聞まで用意して語りかけてるって……マジか」

[メイン] ロック : 「もっと致命的だろうな」

[メイン] 雪音クリス : 「既に心臓に杭をぶち込まれた気分なんだがな…」

[メイン] ロック : 「一つ、俺達はまともな世界にいない」

[メイン] ロック : 「一つ、今いる場所は死者が歩く常世に近い場所」

[メイン] ロック : 「一つ、どうも死者は口がきけない」

[メイン] ロック : 「死人に口無しってのはマジみたいだな」

[メイン] ロック : そのへんに転がっている骸骨を軽く小突く。

[メイン] ロック : 「だが、口がきけないだけで『表現』はできる」

[メイン] 雪音クリス : 「……まあ、楽器弾いてるもんな」

[メイン] ロック : 「この音楽も、舞台も、楽譜も、新聞も」

[メイン] メイシア : 「音楽家に表現とは、宿命じみてますね」

[メイン] ロック : 「全て彼等からの……駿からのメッセージだ」

[メイン] 雪音クリス : 「……じゃあ、アレか」

[メイン] くらり : 「……私たちが招待された演奏会場は、ここだった」
骸骨だらけの周囲を見渡して。

[メイン] ロック : 「それを前提にこの新聞をまた読め」

[メイン] メイシア : 「はーい」

[メイン] 友彦 : 「う~~文字ィ~~~……俺文字読むの苦手なんだよなァ……」

[メイン] ロック : 数か月前謎の変死を弟の友哉が発見し、その後次々と同じバンドのメンバーが怪死していったそうだ。事件、事故両方の線で捜査がなされているが、巷では「ウラの抗争に巻き込まれた」や「化け物に殺された」などと、いろいろな推測が飛び交っている。

[メイン] 雪音クリス : 「その死者どもがあたしらをこっから追い出そうとしてた……しかも、バイオリンまで友哉から取り上げた」
言葉に出来ず、強引な行動しか取れないとして……わざわざ死者が鎮魂歌を奏でる理由として妥当なのは……

[メイン] ロック : 「化け物に殺された」

[メイン] ロック : 「……既に俺達は化け物に囲まれている」

[メイン] メイシア : 「ああ……」

[メイン] ロック : 「具体的に化け物が何かはまだわからない」

[メイン] 友彦 : 「あ~~~マジィ~~~~」

[メイン] くらり : 「…………」
話を文字を…聞いて飲み込む。
あの演奏の意味が、何となく…わかるようで。

[メイン] ロック : 「だが、出会うまで、時間はもう僅かだろう」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 「少なくとも、いつまでも兄貴の死体を後生大事に抱えてる化け物はいるんだからな」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック :  

[メイン] GM : ●終章
【終章①】
いつの間にか、長慶寺友哉の姿が舞台の上にあった。彼は一人でに響くヴァイオリンを手に取る。壊されていた場合は、それは彼が触れた途端みるみるうちに直っていく。そして、歓喜の声でこう叫んだ。
「ああ、お兄ちゃん、ここにいたんだね!」
彼はそのヴァイオリンで演奏を始める。舞台に上がって来た楽団メンバーはみな、自分を楽器で――恐らく自分の楽器で――殴りつける。そして、長慶寺友哉の周りで空間を裂くように骸骨が数体出現した。
どうやらあのヴァイオリンこそが、この異常の原因のようだ!
→??

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : その化け物が

[メイン] GM : 今、舞台に。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「…………………。」

[メイン] 長慶寺友哉 : 一人でに響くヴァイオリンを手に。

[メイン] ロック : にこりと笑って。

[メイン] ロック : 「やぁ、友哉」

[メイン] GM : ぐるり、骸骨たちがこちらを向いて笑い出す。

[メイン] ロック : 「悪いが、今日はもうクラシックって気分じゃないんだ」

[メイン] 雪音クリス : 「バイオリンは……取り返せたみたいだな」

[メイン] GM : カタカタと響く骨の音。その音に混じって、生身の人間の足音が聞こえて来る。

[メイン] ロック : 「舞台を降りてくれないか?」

[メイン] GM : 生気を失い、ぼろぼろの姿の楽団メンバーが、舞台の上にぞろぞろと集まり、手に持っている楽器を演奏し始める。

[メイン] 長慶寺友哉 : 虚ろな目、ロックを見る。

[メイン] くらり : ……目を向ける、友哉に。

[メイン] 雪音クリス : 「……ああ、さっさと帰らないか?こんなことしてどうするよ」

[メイン] 長慶寺友哉 : そして、笑う。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「だめだよ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「せっかくお兄ちゃんと会えたんだから」

[メイン] ロック : 「会えたもクソもないだろうよ」

[メイン] ロック : 「ずっとお前、兄貴と一緒だったじゃないか」

[メイン] ロック :  

[メイン] ロック : 「兄貴の死体で作ったヴァイオリンなんだろ、それ」

[メイン] ロック :  

[メイン] 雪音クリス : 「……オイオイ!!」

[メイン] 長慶寺友哉 : ニヤリ。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………そうだよ」

[メイン] メイシア : 「兄弟愛、極まれりですね」

[メイン] 友彦 : 「どうもくせぇと思ったら……兄貴の死体のにおいだったのか」

[メイン] 雪音クリス : 「何言ってんだロック!?アレがやばいのはわかってたけど……んなわけねえだろ!?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「このヴァイオリンは」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「"特注品"なんだ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「僕の、僕だけの……」

[メイン] 雪音クリス : 「家族の大切な遺体だぞ!?それを……あんなサイズまで」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「大切な、"特注品"」

[メイン] メイシア : 「大切らしいですよ」

[メイン] くらり : 「……そうなんだ…」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「もう、離れない」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「それに、ほら!」

[メイン] 雪音クリス : 「いや、だから……お前、何言って」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「見てよ、勝手に弾いてる」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「お兄ちゃんがいるんだよ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「ここに!!!!!!!」

[メイン] ロック : 「だからお前からとりあげようとしたんだろう、駿が」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「…………はぁ?」

[メイン] ロック : 「わざわざこんな大舞台つくってまで、お前から一度とりあげたじゃないか」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……どういう意味だよ」

[メイン] ロック : 「おいおい」

[メイン] 雪音クリス : 「……あの死者の群れ、そういうことかよ」

[メイン] ロック : 「それを『探してきてくれ』って泣きついてきたのはどこのどいつだ?」

[メイン] 雪音クリス : 「あたしらを投げ出したのは……」
ああ、そりゃ簡単な答えだ。

[メイン] ロック : 「……なぁ、友哉、俺達は友達だろ?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……………」

[メイン] ロック : 「『隠し事』はなしだぜ」

[メイン] ロック : 「特にバレるようなのはな」

[メイン] 雪音クリス : ……ダチ公にバカな弟説得しろってオチか。兄貴さんよ

[メイン] ロック : クリスにニヤリと笑う。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……うるさい」

[メイン] くらり : ……そうだ、友だちだ。
……ずっと眼の色は変わらずに。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「うるさい、うるさい、うるさい」

[メイン] ロック : 「なぁ、友哉。こんなに友達がいるんだ」

[メイン] ロック : 「大丈夫だ、俺はお前と突き出したりするつもりはない」

[メイン] メイシア : 友達……友達ですね、そういうことでした。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……………」

[メイン] くらり : 恐怖も何もない、私は…
ただ友だちとして、接する。

[メイン] ロック : 「立件不可能な事件だし、死体遺棄は刑事事件だ」

[メイン] ロック : 「大声じゃいえないが、警察には俺も厄介になれないんでね」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……そんなことは、僕も、わかっているさ」

[メイン] ロック : 「『悪党』同士、それは腹に仕舞おうじゃないか」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「こんなの、見られたら」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「きっと、お兄ちゃんは、怒る」

[メイン] ロック : 「わかってるじゃないか」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「でも、でもでもでも……!!!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「僕は、耐えられないんだ……!!!」

[メイン] 雪音クリス : 「……耐えられないってのは、兄貴の事か?」

[メイン] くらり : 「……なんで?」

[メイン] 友彦 : 「フフン」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「お兄ちゃんがいなくなって、僕は……もう……分からなくなった……好きじゃない音楽をずっとやらされて……でも、みんなは褒める………でもでも、それって、本当に僕のことを褒めてるの……?僕がやりたいことじゃないのに……分からないよ……みんな、嘘吐きなんだ」

[メイン] 雪音クリス : 「……そりゃ悪かったな」

[メイン] ロック : 「友哉」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「本当の僕を見てくれるのは、僕のお兄ちゃんだけなんだ……!!」

[メイン] 雪音クリス : 「お前が何も言ってくれないからさ、きっと好きなんだと思ってたよ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……!」

[メイン] ロック : 「好きと得意は全く別の話だ」

[メイン] 雪音クリス : 「何も伝えてくれねえから、わからなかったんだよ」

[メイン] くらり : 「……それに、嘘なんかつかないよ」

[メイン] くらり : 「……友達だもの」

[メイン] 雪音クリス : 「悪かったな、友哉。お前を傷つけたくて事に疑いはねぇ」

[メイン] ロック : 「なぁ、友哉」

[メイン] くらり : 嘘なんて吐けるほど、得意じゃないし。

[メイン] ロック : 一歩ずつ近づいていく。

[メイン] ロック : 「俺達は友達だよな?」

[メイン] 雪音クリス : 「いくら理由を付けても……あたしは、お前を傷つけた」

[メイン] ロック : 「お前は嘘が嫌いみたいだな?」

[メイン] ロック : くらりと、クリスを見る。

[メイン] ロック : そして、二人の背を叩く。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「…………」

[メイン] ロック : 「こいつらが嘘吐いてるようにみえるか?」

[メイン] くらり : 見つめる。

[メイン] 長慶寺友哉 : 同じように、くらり、そしてクリスの方を見る。

[メイン] くらり : 取り繕う笑顔はそこにない。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………ぁ……あぁぁ……」

[メイン] 雪音クリス : 「……嘘吐きだって思わせたなら、こっちが悪いな」

[メイン] 雪音クリス : 「お前に友達を疑わせた」

[メイン] くらり : ただ、真剣に。
「……私は、あなたのためになってなかった」

[メイン] 雪音クリス : 「だがな、おい。ダチ公」

[メイン] 雪音クリス : 「もしもそれが、あたしのせいなら。」
自身の無能が、お前を歪ませたなら

[メイン] 雪音クリス : 「あたしが何度でも、お前を信じさせてやる」

[メイン] 骸骨 : 横に控えていた、骸達が、音を立てて崩れていく。

[メイン] 骸骨 : ロック、くらり、クリスの言葉が

[メイン] ロック : くすりと、笑みを浮かべて。

[メイン] 雪音クリス : 「お前がダチを心から信じられるまで、何度でも叫んでやる。間違ったことするなら止めて、正しい事したら…」

[メイン] くらり : 「……あなたは、あなたのお兄さんしか見てないけどさ」

[メイン] 骸骨 : 長慶寺の心に。

[メイン] くらり : 「……こんなにも」

[メイン] メイシア : 「わあ、英雄的」

[メイン] くらり : 「あなたを思ってくれる友達はいるの!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……友、達」

[メイン] 雪音クリス : 「誰よりも、お前に凄いって伝えてやるよ。」
友達なら、これくらいはな?

[メイン] 長慶寺友哉 : ………………………………………………………………………………………。

[メイン] 長慶寺友哉 : ……そう、だ、ったんだ。

[メイン] 長慶寺友哉 : 僕は、お兄ちゃんのことを、ずっと、思ってて、考えてて。

[メイン] 長慶寺友哉 : それで、突然いなくなって……。

[メイン] ロック : 「友達ってのはな」

[メイン] くらり : 盲目的な、何かに溺れる『友達』を見ていくだけで、私は死んじゃいそう。
……だから、お願い。

[メイン] 長慶寺友哉 : もう、それで、どうやって立てばいいのか、歩けばいいのか、わからなくて。

[メイン] ロック : 「一度や二度『間違った』り『失敗』した程度」

[メイン] 長慶寺友哉 : 誰も、信じれなくて。

[メイン] ロック : 「気にもしねぇのさ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………………」

[メイン] 長慶寺友哉 : ………こんなことを、してるのに?

[メイン] 長慶寺友哉 : みんなは、僕のことを。

[メイン] 長慶寺友哉 : "理解"……している……?

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……なん、で……?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「どうして」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「どうしてそんな、お兄ちゃんみたいな、ことが、言えるの」

[メイン] 雪音クリス : 「そりゃあ、お前」

[メイン] 雪音クリス : 「照れ臭えから一度しか言わねえぞ…?」

[メイン] ロック : クリスの少し得意そうな顔に、「またこいつはよ」と苦笑を漏らす。

[メイン] ロック : 得意だよな、お前そういうの。

[メイン] 長慶寺友哉 : クリスの方を向く。

[メイン] ロック : 言ってやれ。このわからず屋に。

[メイン] 雪音クリス : 「あたしらも、お前の兄貴も、お前の事が好きだからだよ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「────────────」

[メイン] 呪いのヴァイオリン : パキッ

[メイン] 呪いのヴァイオリン : ヴァイオリンに、亀裂が生じる。

[メイン] 呪いのヴァイオリン : なぜなら

[メイン] くらり : そのクリスの言葉に、強く頷いて。

[メイン] 呪いのヴァイオリン : もういらないからだ。

[メイン] ロック : 駿、これでいいみたいだな。

[メイン] 呪いのヴァイオリン : 長慶寺の心の支え"だった"、このヴァイオリン。

[メイン] 呪いのヴァイオリン : だが。

[メイン] 呪いのヴァイオリン : ──────────弟の面倒を見てくれるやつがいるなら。

[メイン] 呪いのヴァイオリン :  

[メイン] 呪いのヴァイオリン : パキィンッ

[メイン] 呪いのヴァイオリン :  

[メイン] ロック : 「……」

[メイン] ロック : 「ジャックポッドだ」

[メイン] ロック : 虚空に親指を突き立てて、笑みを浮かべ。

[メイン] 雪音クリス : 「……任せときな、お兄さんよ」

[メイン] ロック : 賭けは俺の勝ちだ、駿。

[メイン] メイシア : 「わあ……」

[メイン] ロック : 死んだんだから、もう大人しくしとけ。

[メイン] ロック : ズルはよくないぜ。

[メイン] 長慶寺友哉 : 友哉は、涙を流しながら膝をついた。

[メイン] 友彦 : 「う~~湿っぽいィ~~~……俺湿度苦手なんだよなァ……」

[メイン] くらり : 「……ずぅっと、あなたの友だちで居続けるからね」
……だから安心してほしい。

[メイン] ロック : 煙草を一本咥えて、火をつける前に。

[メイン] ロック : 「くらり、クリス」

[メイン] 雪音クリス : 「おう、どうした。ロック」

[メイン] くらり : 振り返って、ロックの方を見る。

[メイン] ロック : 「俺はメイシアと友彦と一緒に車とってくる。友哉の面倒みてやってくれ」

[メイン] ロック : 「もう、外でれんだろ」

[メイン] GM : そう。

[メイン] 雪音クリス : 「……オッケー、了解」
そーゆー事なら

[メイン] GM : いつの間にか、骸達はもういない。

[メイン] くらり : 「……うん」

[メイン] GM : 「?」

[メイン] GM : 「すみませーん」

[メイン] GM : 「何やってるんですかー?」

[メイン] GM : 警備員がやってくる。

[メイン] GM : 「もう閉めますのではやくおかえりくださいー」

[メイン] ロック : それに対して、ロックは即席の笑みを浮かべて。

[メイン] GM : ──────あなた達は、戻って来たのだ。

[メイン] ロック : 「いや、すいません、ちょっと」

[メイン] ロック : 「喫煙所さがしてたら、迷っちゃって」

[メイン] メイシア : 「ああ……すぐに行きますので……」

[メイン] 雪音クリス : 「すいません、…友達と待ち合わせしてたら。遅れちゃって」

[メイン] くらり : ぺこりと、頭を下げて。

[メイン] くらり : 「…すみません…。じゃあ………」

[メイン] くらり : そこにいる友哉に近づいて、かがむ。

[メイン] 友彦 : 「あ~~ダリィ~~~……あっちの座席でひとやすみしょっと!」

[メイン] くらり : 「…立てそう?」

[メイン] 雪音クリス : 「無理なら背負うくらいはしてやるぜ?」

[メイン] くらり : クリスの言葉に頷いて。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………ごめんね、ありがとう、2人とも」

[メイン] 長慶寺友哉 : いつもの弱々しい声

[メイン] くらり : 「……ううん、大丈夫!謝る必要なんてないの!」

[メイン] 雪音クリス : 「いーんだよ、それよりも……これ以上ここにいると、またホールから叩き出される羽目になるんだよなァ……」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「そ、そっか……そうだね、早く出ないと」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「…………」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……僕、ね」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「クラシック音楽、やめようと思う」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「好きなように、生きてみたい」

[メイン] くらり : 「うん、うん」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………バンド、やってみたいなぁって」

[メイン] 雪音クリス : 「へぇ……じゃ、次何やるかとか、もう決めたのか?」

[メイン] くらり : それを笑顔で聞く。
……取り繕う笑顔でもなく、ただ自然に。

[メイン] 長慶寺友哉 : クリスにニコッと笑う。

[メイン] 雪音クリス : 「っと……何だ、しっかりしてるじゃねえか!」

[メイン] くらり : 「…デスメタル、ってやつ?」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「ベースだよ」

[メイン] くらり : あの熱気を思い出す。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「ふふ、正解」
くらりに笑う。

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……あんまり似合わないかも、だけどね」
照れくさそうに頭を掻きながら。

[メイン] 雪音クリス : 「似合う、似合わねぇ、気にしなくていいさ」

[メイン] くらり : 「ううん、きっと、きっと……いい曲を演奏できるよ!」

[メイン] 雪音クリス : 「こっちは全力で応援するだけさ、友達の好きな事をよ」

[メイン] くらり : ぐい、と一歩近づいて。

[メイン] くらり : 無責任な、何も考えていないようなアドバイス。

[メイン] くらり : でも…いつも通りの応援。

[メイン] くらり : クリスににこっと笑って。

[メイン] くらり : 「だから……まずはやってみよう!私も応援してるもん!」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………ん、頑張ってみるよ」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「両親には怒られちゃうかもだけど……」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「……でも、うん」

[メイン] 長慶寺友哉 : 「自分に『嘘を吐く』のは、よくないからね」

[メイン] くらり : 手を友哉に差し伸べて、にこにこと笑う。

[メイン] 長慶寺友哉 : ニコッ、と笑ってみせる。

[メイン] 長慶寺友哉 : くらりの手を、取る。

[メイン] 雪音クリス : 「いい言葉だな……そりゃ」
笑みを返しながら、友人達を見つめる

[メイン] くらり : 「ふふ、それがきっと、いいよ!」
そのまま一緒に立ち上がって。

[メイン] 雪音クリス : 「さてと…他の面子が車で待ってる。あたしらものんびり行こうかね?」

[メイン] くらり : 「うん、行こっか!」

[メイン] くらり : そのまま元気よく返事して、クリスと友哉の手を引っ張って連れて行こうとする。

[メイン] 雪音クリス : 「とっ…!おい、急ぎすぎてこけるなよ?」

[メイン] くらり : 「そうだなぁ…こけたら…」

[メイン] くらり : 「助けてね!」

[メイン] くらり : にこっと笑いながら。

[メイン] 雪音クリス : 「……もちろん」

[メイン] 雪音クリス : ニカっと笑い返して

[メイン] 長慶寺友哉 : 「………ふふ」

[メイン] くらり : そのまま二人を連れて出る、この先が、どうなるかはわからないけど……。

[メイン] くらり : 大丈夫だと思う、だって友達だもん。

[メイン] くらり : 私は完璧で無価値な人間。

[メイン] くらり : だからこそ、誰かの友達でいて、支えてあげていたい。

[メイン] くらり :  

[メイン] くらり :  

[メイン] くらり :